女子テニスの国別対抗戦フェドカップ決勝 チェコ共和国 対 ロシア(チェコ共和国/プラハ、ハード)は14日、シングルス第2試合に登場した
M・シャラポワ(ロシア)が
Ka・プリスコバ(チェコ共和国)を6-3, 6-4のストレートで下し、初日は1勝1敗で終えた。
昨年優勝のチェコ共和国は、プラハにあるO2アリーナで決勝戦を開催しているが、オープニング・セレモニーの前に選手と1万3,000人の観客で、フランスのパリで起きたテロ事件の犠牲者のために1分間の黙祷を捧げた。加えて決勝戦は、そのテロを受けて更にセキュリティが強化される中で行われた。
当初、ミロシュ・ゼマン大統領もオープニング・セレモニーに出席する予定だったが、パリでの悲惨なテロ事件を受けてチェコ共和国が開いたセキュリティ・ミーティングへ出席していたために、会場へ訪れることが出来なかった。
シャラポワは「このテロは誰にとっても大きなショック。本当に悲しいことだし、パリは世界で最も好きな街の1つ。そのニュースや映像を見るのはとても辛い。」とテロ事件について語っていた。
ロシアが最後に優勝した2008年のフェドカップでは決勝進出の立役者となったシャラポワだが決勝戦を戦うことが出来ず、今回が自身初の決勝戦でのプレーとなった。
この日の試合では、第2セットのゲームカウント5-3とリードして握ったマッチポイントを2度逃したが、続く自身のサービスゲームで3度目のマッチポイント時にプリスコバのバックハンドがアウトとなり勝利した。
シャラポワは9本のダブルフォルトを犯すなどサービスに苦しんでいたが、プリスコバの11本に対し28本ものウィナーを叩き出し、初対戦を勝利で飾った。
「ベストのサービスは打てなかったけど、明日はそこを改善させる必要がある。それでも、こうして勝利を飾れたことにとても満足している。」とシャラポワ。
世界ランク11位のプリスコバは、第2セットの出だしでシャラポワからブレークを奪いゲームカウント2-0とリードするも、そこからシャラポワは4ゲームを連取する猛攻を見せた。
ゲームカウント4-3で迎えた次のサービスゲームでは、シャラポワは0-40の劣勢からサービスキープに成功するとガッツポーズを見せ自身を奮い立たせていた。
プリスコバは「チャンスはあった。もっと良いプレーが出来たはず。」と試合を振り返り、悔しさをにじませていた。
15日に行われるリバース・シングルスでは、第1試合でエース対決としてシャラポワは
P・クヴィトバ(チェコ共和国)と対戦する。
「今シーズン最後の試合。持てる力を全て出し切りたい。フェドカップの決勝戦では、そんな試合を見たいと思っているはず。」とクヴィトバ戦への意気込みを語った。
シャラポワはクヴィトバとこれまで6勝4敗と勝ち越してはいるものの、最後に対戦した女子ツアー最終戦では、クヴィトバに3-6, 6-7 (3-7)のストレートで敗れた。
(STATS - AP)
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