男子テニスツアーの下部大会である兵庫ノア・チャレンジャー(日本/兵庫、ハード)は14日、シングルス準決勝が行われ、第4シードの
ダニエル太郎(日本)は第6シードの
K・クラフチュク(ロシア)に6-4, 7-6 (7-4)のストレートで勝利し、決勝進出を果たした。試合後、ダニエル太郎は今回の対戦を振り返った。
「出だしは他の試合と違って良くて、サーブの調子も良かった。」とダニエル太郎。
第1セットから接戦となったが、この試合の鍵を握っていたのはダニエル太郎だった。第7ゲームでブレークに成功し、このセットを先取。
「セカンドの中盤くらいから相手がリターンを全部入れてきて、僕のサーブでも結構キツくなり始めた。」と話したように、第2セットでも第3ゲームでブレークに成功したダニエル太郎だったが、第8ゲームでクラフチュクにブレークバックを許し、ファイナルセットへ。その後はタイブレークで4ポイント連取に成功して勢いに乗り勝利した。
「そこを振り切れてタイブレークでラッキーなこともいくつかあり、なんとか勝てて嬉しいです。」と語っていた。
今大会は1回戦で
吉備雄也(日本)、2回戦でダブルスペアの
A・クドリャフツェフ(ロシア)、準々決勝では世界ランク226位の
S・ロバート(フランス)を逆転で破り、準決勝へ駒を進めていたダニエル太郎。
「試合始まる前とか、優勝しようとは考えてなかった。今は考えてないとは言えないですけど。1回戦からタフな相手ばっかりだったので、とにかく1試合1試合良いテニスに近いものをやっていけたらなと考えていただけですね。」と話していた。
決勝で対戦する第1シードのJ・ミルマン(オーストラリア)とは今年アメリカのチャレンジャーで1度だけ対戦しており、その時はストレートで敗れているダニエル太郎。ミルマンは今年1月のブリスベン国際男子2回戦で当時世界ランク2位の
R・フェデラー(スイス)から1セットを取っている。
決勝については「僕は最初に焦らないところを気を付けたいですね。この前、僕もアメリカで試合をやって完敗だったんで。その時は僕がちょっと焦ってミスが出てきちゃってたんで、もっと冷静に焦らないでプレーしたいです。」
「相手(ミルマン)は今日も頭良いプレーしてたし、外から見たら西岡くんが調子悪かったなと思ってしまう試合ですけど、相手がすごく良かったと思う。しつこいし、ミスをしないし、いろんな弾道を使える選手。ランキングも他の選手より断トツ高い。僕はチャレンジャーなので、とにかく良いテニスが出来るように頑張ります。」と意気込みを述べていた。
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