男子テニスツアーのスイス・インドア(スイス/バーゼル、ハード)は31日、シングルス準決勝が行われ、第3シードの
R・ナダル(スペイン)が第5シードの
R・ガスケ(フランス)を6-4, 7-6 (9-7)のストレートで退け決勝進出を果たすと同時に、ガスケの最終戦出場の望みを絶った。
>>スイス・インドア対戦表<<今大会ここまで全てフルセットへもつれていたナダルは、初めてのストレート勝利で決勝の舞台へ駒を進めた。
各セットでナダルは第1ゲームでガスケにブレークを許す苦しい展開を強いられた。第2セットのタイブレークでは、ガスケに2本のセットポイントを握られるも、自身が握った2度目のマッチポイントでガスケのバックハンドがアウトになり、試合に終止符が打たれた。
第1セットでナダルがゲームカウント3-4とリードされていた時、トレーナーを呼んで膝の治療を受ける場面があった。しかし右膝にテーピングを施してコートへ戻ったナダルは、その後ガスケの2度のサービスゲームをブレークすると、最後は鮮やかなフォアハンドのパッシングショットを決め、第1セットの先取に成功した。
「1度だけ本当に怖いと思った瞬間があった。でも治療を受けたら大丈夫になったんだ。その後の膝の状態は良好になってくれて、それには満足している。」とナダルは、治療を受けた膝について語っていた。
第2セットも先にブレークを許したが、ガスケのサービング・フォー・ザ・セットでブレークに成功。そのセットをタイブレークへと持ち込むと、粘るガスケを振り切り勝利をものにした。
男子ツアー最終戦への僅かな望みを持ちながら今大会へ出場していたガスケ。それには今大会での優勝が必須だったが、この日の敗戦でその望みが絶たれると同時に、最終戦への出場権を争っていた
錦織圭(日本)と
D・フェレール(スペイン)がその切符を手にした。
ナダルは決勝戦で、
J・ソック(アメリカ)を6-3, 6-4で退けた第1シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する。
決勝戦においてフェデラーとの対戦は、約2年半ぶりとなるナダル。2013年5月のローマ・マスターズでフェデラーをストレートで下したナダルは、再び決勝戦の舞台で34度目の対戦をフェデラーの地元で争う。
「ロジャー(フェデラー)とは、世界中で何百回も対戦している。祖国スペインのマドリッドでは何度も対戦しているが、ロジャーの祖国での対戦は今回が初めて。」と語るナダルは、これまでの対戦成績は23勝10敗と勝ち越している。
決勝戦以外での両者の対戦も昨年の1月にまでさかのぼる。その時は全豪オープンの準決勝での対戦で、ナダルがストレートでフェデラーを退けていた。
ナダルは日曜日の決勝戦では、フェデラーが有利だと感じている。それはインドアのハードコートはフェデラーが得意としているサーフェスだからだ。
「また勝利を飾るには簡単な相手ではないが、彼が得意としている芝で何年も勝てずにいながらも、勝利したことだってある。」と、劣勢と感じながらも勝利への思いも募らせていた。
そう語るナダルは、芝で行われる2008年のウィンブルドン決勝戦でフルセットでフェデラーを下した試合が、フェデラーとの決勝戦でのベスト・マッチに掲げていた。
(STATS - AP)
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