女子ツアー最終戦であるBNPパリバWTAファイナルズ・シンガポール(シンガポール、ハード)は大会初日の25日、第3シードの
M・シャラポワ(ロシア)は第5シードの
A・ラドワンスカ(ポーランド)を4-6, 6-3, 6-4のフルセットで退け、ウィンブルドン以来となる初白星を記録した。
シャラポワはウィンブルドンの準決勝敗退後、痛めていた足の怪我のためにツアー離脱を強いられていた。しかし、先月の武漢オープンで復帰を果たすも、初戦の対戦中に左腕に痛みを覚え、第3セット途中で棄権を申し入れていた。
シャラポワは「7月以降、試合を戦い切っていなかった。だから、1つだけではなく幾つかの怪我からの復帰は常にチャレンジになっていると感じている。」
「この数カ月、テニスが出来ずベストのプレーも出来ていない中で戦い切れるとは思えなかった。でもこうして、試合を戦い切れて肉体的に1つステップアップ出来たことは本当に興奮している。」と、勝利より試合を戦い切ったことへの喜びを感じていた。
シャラポワは、実戦から離れていたことからか不安定なプレーが目立ち、ラドワンスカを下すのに、2時間47分の接戦を強いられた。サービスも安定せず、8本のサービスエースを記録するも、12本のダブルフォルトを犯していた。
第3セットでシャラポワは、ゲームカウント5ー2からサービング・フォー・マッチを迎えたが、ラドワンスカにブレークを許した。その後、ゲームカウント5ー4から握ったマッチポイントでもダブルフォルトを犯し自らチャンスを逃してしまった。しかし、2ポイント後に再び訪れたマッチポイントでは、ラドワンスカのフォアハンドがネットにかかり勝利をものにした。
「こんな試合は、人生の数年に値すると感じてしまう。それでも、そんな試合を勝ち切れてとても嬉しく思う。また明日も同じように感じたい。勝ち切れたことを誇りに思っている。」とシャラポワは、試合への気持ちを明かしていた。
今回の勝利でシャラポワは、ラドワンスカとの対戦成績を13勝2敗とした。最終戦でのラドワンスカとの対戦は、2012年と2014年にもラウンドロビンでフルセットの勝利を飾っており、これで3度目となるマラソンマッチとなった。
ラドワンスカは「この最終戦では、彼女(シャラポワ)とは3時間近い試合にいつもなっていると思う。今日は彼女の方が良いプレーをしていたはず。」と、シャラポワとの対戦について語っていた。
シャラポワはこの最終戦で2004年に初めて出場して見事優勝。その後、2007年と2012年に準優勝を飾っている。
(STATS - AP)
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