男子テニスツアーの上海マスターズ(中国/上海、ハード)は14日、シングルス2回戦が行われ、世界ランク32位の
N・キリオス(オーストラリア)は第6シードの
錦織圭(日本)に6-1, 4-6, 4-6の逆転で敗れた。試合中、キリオスはある行為から警告を受ける場面があった。
>>上海マスターズ対戦表<<キリオスは、8月のモントリオールでの試合中に、対戦相手の
S・ワウリンカ(スイス)に対して中傷する発言をしたことから、来年の2月まで執行猶予期間を言い渡されていた。それはその期間中に、罰金の総額が5,000ドルを超えた場合、25,000ドルの罰金と28日間の出場停止処分が下されるというものだった。
この上海マスターズでも、キリオスは12日に行われた1回戦でコートの状態に不満だったキリオスが大声で暴言を吐いたことから既に1,500ドルの罰金が課され、イライラを募らせラインパーソンへ向けてボールを叩きつけるなど、スポーツマンらしからぬ行為をしたことから警告を受けていた。
キリオスは、錦織との2回戦で自身の感情を抑えるように努めたと語っていたが、出場停止処分へ近づいていることは考えていないと述べていた。
「全く気にはしていない。もしそうなったら、それまでさ。」と語るキリオスは、今週のような態度を続けるなら、すぐにでも処分が現実のものとなるかも知れない。
そして14日の錦織戦では、自身のサービスをミスしたキリオスがベースラインへボールを叩きつけ、ラインパーソンがそのボールが当たらないように避ける行動を取らなければならなかったことから警告を受けると、主審のM・ラヒアニの元へ駆け寄る場面があった。
キリオスは「ボールを強く叩いたことから警告を受けたのか?誰にもボールは当たっていないし、それはスポーツマンらしからぬ行為ではない。」と自らの行為を語っていた。
主審のラヒアニは「ラインパーソンがジャンプしなければならなかったのは事実。」とその時のことを説明していた。
その警告は試合の重要な場面で起きていた。第2セット、キリオスがゲームカウント4ー5からの自身のサービスゲームの時だった。そのゲームでキリオスはラブゲームでブレークを許すとこのセットを錦織に奪われ、結果6-1, 4-6, 4-6の逆転で敗れることとなった。
試合後、冷静になったキリオスはそこまで悪い態度は取ってはいなかったと語っていた。
「怒りでボールを叩きつけてはいなかった。ただ叩いただけなんだ。ラインパーソンの近くだったことは確か。怒ってやったりしてなどはしていないんだ。」と、その時の心境を語っていた。
錦織との試合での警告が、新たな罰金となるかは現在審議が行われている。
キリオスは「あんな行為はしなければ良かった。でも、あれがそんなに悪いことだとは思っていなかった。もう今では何も変えられないよ。」と、現在の心境を述べていた。
(STATS - AP)
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