テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は8日、男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードで世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)が第18シードの
F・ロペス(スペイン)に6-1, 3-6, 6-3, 7-6 (7-2)で勝利し、苦しくもベスト4進出を決めた。
>>全米オープン対戦表<<この試合、ジョコビッチは第1セットを難なく先取するも、第2セットではロペスの強烈なサービスからのネットプレーに押されて1セットオールとなる。
続く第3セットでは序盤でブレークに成功したジョコビッチ。そのままの勢いでこのセットを取り、第4セットでは両者サービスキープが続きタイブレークに突入。苦しい展開となるも、世界ランク1位の力を発揮したジョコビッチがロペスを圧倒し勝利した。
両者は今回が6度目の対戦となり、ジョコビッチは対ロペス戦を6戦全勝とした。
準決勝では、準々決勝で第19シードの
JW・ツォンガ(フランス)を下した第9シードで昨年覇者の
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。ジョコビッチは過去の対チリッチ戦で13戦全勝しており、一度も敗れたことはない。
ジョコビッチは、今大会4回戦で第23シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)と対戦し、1セットを落として苦戦を強いられていた。今回のロペス戦でも苦しい展開となり、いつもの圧倒的強さを誇るジョコビッチの姿が見られていない。
2011年の全米オープンで優勝を飾っているジョコビッチは、今回4年ぶり2度目のタイトル獲得を狙う。昨年は準決勝で
錦織圭(日本)に敗れベスト4に終わった。
今季はグランドスラム3大会で決勝に進出し、全豪オープンとウィンブルドンで優勝。生涯グランドスラム達成がかかった全仏オープンでは、決勝で
S・ワウリンカ(スイス)に逆転で敗れて阻止された。
一方、敗れたロペスは今大会の2回戦で引退を表明している
M・フィッシュ(アメリカ)を下し、3回戦で第10シードの
M・ラオニチ(カナダ)、4回戦では第8シードの
R・ナダル(スペイン)を撃破した第32シードの
F・フォニュイーニ(イタリア)を下しての勝ち上がりだった。
今回、全米オープンで初の準々決勝進出を果たしたロペスであったが、グランドスラム初の4強入りとはならなかった。
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