テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は3日、女子シングルス2回戦が行われ、第2シードの
S・ハレプ(ルーマニア)は予選を勝ち上がった
K・ボンダレンコ(ウクライナ)を6-3, 6-4のストレートで退け好調なプレーを維持していた。
>>全米オープン対戦表<<昨年の全米オープンでも第2シードで出場していたハレプは、その時グランドスラムで初めて第2シードでのエントリーだった。そのプレッシャーからか、1回戦からフルセットの接戦を強いられると、3回戦では予選勝者に敗退する番狂わせに巻き込まれていた。
しかし、今大会の試合では去年のような固さはない。ここまでの2試合で9ゲームしか相手に与えておらず、この日も予選を勝ち上がったボンダレンコに危なげない勝利を飾った。
試合後のオンコート・インタビューでハレプは、「あの時はちょっと自分自身を見失っていた。」と、初めて世界ランク2位になった時のことを思い出していた。
そして「しなければならないことに集中出来なかった。そんな経験をしたから、今は数段良くなっていると思う。自分により一層の自信があると感じている。精神的に強くなっている。もちろん肉体的にもね。」と、今の状態を言い表していた。
3回戦では、予選勝ち上がりの
S・ロジャース(アメリカ)と対戦する。
また、同日の2回戦では第16シードの
S・エラーニ(イタリア)が
J・オスタペンコ(ラトビア)(ラトビア)を0-6 , 6-4, 6-3の逆転で下し3回戦進出を決めた。
序盤でめまいに悩まされたエラーニは、第1セットで1ゲームも奪うことが出来ずに落とした。しかし、そこから逆転で勝利を手にした。
164cmと小柄なエラーニは、出だし5ゲームをオスタペンコに連取されたところでトレーナーを要求。めまいの処置を施していた。サービスには威力のないエラーニは、試合を通して9回のブレークを奪われながらも、19歳のオスタペンコを暑さと湿気の中で2時間かけて下した。
エラーニは朝起きた時、既にあまり良い気分ではなく、ニューヨークのホテルの空調の強さに苦言を呈していた。
そんな状況ながら、2012年の全仏オープンで準優勝を飾ったエラーニは、世界ランク114位で今大会初出場のオスタペンコに、これまでの経験を活かして反撃に出た。第3セットでは、オスタペンコに自身のサービスゲームをキープさせず、終盤で6ゲーム連続でブレークに成功した。
勝利したエラーニは、3回戦で第22シードの
S・ストーサー(オーストラリア)と対戦する。
(STATS - AP)
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