男子テニスツアーのシティ・オープン(アメリカ/ワシントンDC、ハード)は9日、シングルス決勝が行われ、第2シードで世界ランク5位の
錦織圭(日本)が第8シードで同18位の
J・イズナー(アメリカ)を4-6, 6-4, 6-4の逆転で下し、大会初優勝を飾ると同時に、今季3勝目をあげた。今回のタイトル獲得はキャリア通算10度目の優勝。
今大会終了後に発表される世界ランキングでは
S・ワウリンカ(スイス)を抜き、自己最高タイの4位へ浮上することが確定している。
決勝戦、錦織は身長208センチ イズナーの角度があり高く弾むサービスに苦戦し、ブレークが出来ない状態が続く。そして、第10ゲームでは強烈なリターンエースを2本決められ、第1セットを落とす。
しかし、第2セットでは第1ゲームでイズナーのサービスをブレークし、サービスをキープし続けた錦織が第2セットをとる。
ファイナルセット、失速し始めたイズナーの隙をつき、第3ゲームで錦織がブレークに成功。そのままリードを守り、優勝を手にした。
今年4月のマイアミ・マスターズでイズナーにストレートで敗れており、今回はリベンジを果たした。
錦織にとって今大会は、左足の負傷で棄権したウィンブルドン以来 約1カ月ぶりの公式戦。初戦は世界ランク95位の
J・ダックワース(オーストラリア)、3回戦で第16シードの
L・マイェール(アルゼンチン)、準々決勝で世界最速のサービス記録保持者である
S・グロス(オーストラリア)、準決勝で第3シードの
M・チリッチ(クロアチア)に勝利し、イズナーとの決勝へ進出していた。
今季3勝目を飾った錦織は、今年2月にメンフィス・オープンで3連覇、4月にバルセロナ・オープンで2連覇を達成している。
今後は10日から開幕するロジャーズ・カップに第4シードで出場する予定。シード勢が順当に勝ち進むと、準々決勝でBIG4の一角
R・ナダル(スペイン)と対戦する組合せとなっている。
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