テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は6日、シングルス4回戦が行われ、トップハーフでは第4シードの
S・ワウリンカ(スイス)、第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)、第21シードの
R・ガスケ(フランス)がベスト8進出を決めたが、2連覇を狙う第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は第14シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)と対戦し、セットカウント2-2の時点で日没順延となり、この日で決着はつかなかった。
【会場でしか買えない 全英タオル】今年の全仏覇者で第4シードのワウリンカは、第16シードの
D・ゴファン(ベルギー)と対戦。7-6 (7-3), 7-6 (9-7), 6-4のストレートで下し、2年連続のベスト8進出を決めた。
ワウリンカはこの試合で6度のダブルフォルト、41本の凡ミスを犯すも、44本のウィナーを決めた。
さらに、ファーストサービスの入った確率は57パーセントだったが、ポイント獲得率は83パーセントと高く、最後は強烈なフォアハンドのダウンザラインを決めて勝利を手にした。
芝で好成績を残せていないワウリンカは、ウィンブルドンではベスト8入りが最高成績。今大会の前哨戦であるAEGON選手権では、2回戦でアンダーソンにストレートで敗れていた。
しかし、今大会では1回戦で
J・ソウサ(ポルトガル)、2回戦で
V・エストレージャ=ブルゴス(ドミニカ共和国)、3回戦で
F・ベルダスコ(スペイン)、そして4回戦で第16シードのゴファンと、ここまで1セットも落とさずストレート勝ちという好調っぷりで、順当に勝ち上がっている。
今年の全仏オープンでは、決勝で絶好調のジョコビッチを撃破して四大大会2度目の優勝を飾った。今回はグランドスラム2大会連続のタイトル獲得を狙う。
また、同じくトップハーフの下半分に位置する第21シードのガスケは、昨年8強入りを果たした第26シードの
N・キリオス(オーストラリア)を7-5, 6-1, 6-7 (7-9), 7-6 (8-6)で下し、2007年以来8年ぶりのベスト8進出を果たした。
この試合でガスケは、第3セットを落とした時に怒りのあまりラケットを折ってしまう場面もあったが、得意の片手バックハンドで試合の流れを引き戻したガスケが8強入りを果たした。
準々決勝では、ワウリンカとガスケが激突する。
一方、トップハーフの上半分に位置する第9シードのチリッチは、錦織ブロックから勝ち上がった世界ランク105位の
D・クドラ(アメリカ)に1セット奪われてやや苦戦するも、最後はドロップボレーを決めて6-4, 4-6, 6-3, 7-5で勝利をおさめた。
さらに昨年覇者で第1シードのジョコビッチは、第14シードの好調アンダーソンと対戦し、6-7 (6-8), 6-7 (6-8), 6-1, 6-4と2セットダウンから追い上げを見せたが日没順延となり、決着は翌日の7日へ持ち越された。
この試合の勝者が、チリッチが待つ準々決勝に駒を進めることとなる。
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