男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、レッドクレー、賞金総額3,830,295ユーロ/優勝賞金628,100ユーロ)は15日、男子シングルス準々決勝が行われ、第4シードのクレー王者
R・ナダル(スペイン)が第8シードの
S・ワウリンカ(スイス)に6-7 (7-9), 2-6のストレートで敗れ、準々決勝で姿を消すこととなり、準決勝でフェデラーとの対戦は叶わなかった。
両者は今回が14度目の対戦となり、今回ナダルが敗れたことによって対戦成績を12勝2敗となった。
この試合第1セット、ナダルは深いボールで攻めて第1ゲームで早くもブレークに成功するが、第2ゲームでワウリンカにブレークバックを許す。その後、ワウリンカにブレークチャンスを与えるもしのいで、両者サービスキープが続く中、ナダルは第7ゲームで2度目のブレークに成功する。
しかし、続く第8ゲームでワウリンカにブレークバックされるという、両者1歩も譲らない展開。そのままタイブレークに突入し、尚も接戦が繰り広げられるが、ナダルは7-9で第1セットを落としてしまう。
第2セット、ナダルは前のセットでペースを崩したか、自らのウィナーポイントが明らかに減り、ミスも増えていた。そこを見逃さなかったワウリンカは果敢に攻め続け、ネットプレーに関しては28本中18本も決めていた。
何とか自分のペースに持っていきたいナダルはラリーで粘りを見せるも、ワウリンカの流れを止めることが出来ず、2時間5分の接戦の末に準々決勝で敗れることとなった。
両者は昨年の全豪オープン決勝で対戦しており、その時ナダルは腰の負傷もあり1-3で敗れている。ナダルはそれまでワウリンカに1度も敗れたことはなかった。
《ブーイング起きるも、ナダル「棄権だけは避けたかった」》クレー王者ナダルは過去同大会で、2005・2006・2007・2009・2010・2012・2013年と7度優勝、2度準優勝を果たしており、10度出場した中で9度は決勝進出とナダルにとって相性の良い大会であったため、今回も優勝を狙っていた。
先日行われたムチュア・マドリッド・オープン男子では、大会3連覇を狙うも決勝で
A・マレー(英国)に敗れて準優勝。大会後に発表された世界ランキングでは、2005年5月以来10年ぶりのトップ5転落となる7位となった。
《7位転落ナダル 心境語る》一方世界ランク9位のワウリンカは、同大会で2008年以来の準決勝進出を果たしており、今季4度目のベスト4進出となった。
勝利したワウリンカは、準決勝で第2シードの
R・フェデラー(スイス)と対戦する。
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