国内テニスツアーの橋本総業全日本テニス選手権(東京/有明コロシアム、ハード、賞金総額約2千6百万円/優勝賞金男女共に4百万円)は9日、男子シングルス決勝が行われ、
江原弘泰(日本)が第1シードの
杉田祐一(日本)を7-6 (9-7), 6-4で下し、大会初の優勝を飾った。
優勝をおさめた江原弘泰
優勝を決めて喜びを爆発させる江原弘泰
敗れた杉田祐一
試合後に江原弘泰は「サポートして下さったみなさまに感謝したいと思っています。今回は初来日という形でコーチをスイスからわざわざ呼んで今大会に取り組んできました。」とコメントし、その後コーチに向け英語で感謝の気持ちを語った。
「まさか優勝すると思っていなかったのでまだ実感はないんですが、今日自分の目標としている杉田選手に勝つことが出来、少し自信になっていると思います。杉田選手、
錦織圭(日本)選手のように日本のトップ、世界のトップに早く追いつけるように日々努力して頑張っていきたいと思います。」と話した。
今日の試合で緩いスライスが杉田に効いていたことについては「あれは半分作戦で、半分は下手なだけです。」と笑いを誘う場面もあった。
D・フェレール(スペイン)を目標としていることについては「全選手が
R・フェデラー(スイス)のようなかっこいいテニスをしたいと思うんですけど、やっぱりフェデラーは特別で、やろうとしても真似出来ないテニスですし、もちろんフェレールも難しいテニスですけど、元々走れるっていうプレースタイルで(自分と)似てはいました。」
「プロになってスペインに行った時にもフェレールのアカデミーに行ってフェレールと打つことがたくさんあり、1度フェデラーになりたいと思ったんですけど、そこは原点に戻ってフェレールを目指したいと思うことが、今の良いテニスが出来る理由の1つになっているかなと思います。」と話した。
賞金の400万円の使い道については「今後の遠征費に使って、ランキングを上げるために勉強であったり色々したいと思ってます。」とコメントした。
今大会で江原は、1回戦で
ロンギ正幸(日本)、2回戦で第4シードの
吉備雄也(日本)、準々決勝で第6シードの
関口周一(日本)、準決勝で第2シードの
内山靖崇(日本)、そして決勝で第1シードの杉田祐一とシード勢らを撃破しての大会初優勝となった。
会見を行った江原
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