女子テニスツアーのチャイナ・オープン女子(中国/北京、ハード)に第1シードで出場していた
S・ウィリアムズ(アメリカ)は、3日に行われる予定だった
S・ストーサー(オーストラリア)とのシングルス準々決勝を前に左膝の怪我のために棄権を申し入れ大会を去る決断を下した。
前日に行われたシングルス3回戦では第13シードの
L・サファロバ(チェコ共和国)をフルセットで退けたセリーナだったが、その試合中にも左膝にはテーピングが施され、痛みを抱えながらの勝利だった。そして試合後に予定していた記者会見も膝の腫れが見られたために欠席するほどだった。
「立ったり座ったりするだけでズキズキするの。」と語るセリーナ。「試合中は特にサーブの時に痛みを感じるの。打った後は左膝に体重が乗る形になるから。痛くてどうしようもないの。」
セリーナ曰く、痛みが出始めたのは今週の頭からで、木曜日に行われた3回戦も試合直前までプレー出来るか定かではなかったと言う。
「前年度チャンピオンとして大会へ臨む時は、常にベストを尽くしてその大会での連覇を目指すもの。だから昨日も試合をする事にしたの。少なくともチャンスを活かしたかった。ここ中国まで来たのに、無駄になってしまったわ。」
今季最後のグランドスラムである全米オープンで、自身18回目のグランドスラム優勝を成し遂げたセリーナだが、ここへ来て2大会連続で棄権敗退となっている。先週の武漢オープンでは初戦を目眩と吐き気を理由に途中棄権していた。
そのため、10月20日からシンガポールで開催される女子ツアー最終戦でのセリーナの体調が心配される。
セリーナは今後ヨーロッパへ渡り、MRI検査を受け、その診断結果を見てからその後の事を考えたいとしている。
「今と同じ状態のままシンガポールへ行くのは賢い選択とは思えない。とりあえず検査を受けてどうするかを考えるわ。」とセリーナは今の気持ちを語っていた。
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