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日本のエース錦織が見せる強さ

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)4回戦で第5シードのM・ラオニチ(カナダ)、準々決勝で第3シードのS・ワウリンカ(スイス)を大激闘の末に破り、自身グランドスラム初のベスト4進出を決めた第10シードで日本のエース錦織圭(日本)

今大会の準々決勝で、ワウリンカを撃破して自身初となるグランドスラムベスト4進出、さらに同大会1918年に記録した熊谷一弥(日本)以来となる日本男子96年ぶりの準決勝進出という快挙を達成した。

《初4強の錦織「言葉が出てこない」》

着実に力を付けてきた錦織は、今季に入って日本のファンのみならず、世界中のテニスファンを魅了してきた。

今季最初のグランドスラム、全豪オープンでは4回戦でR・ナダル(スペイン)と対戦。過去に5度対戦してきたが、ナダルから勝利を上げることが出来なかった。今年の全豪オープンでも敗れはしたもの、6-7 (3-7), 5-7, 6-7 (3-7)という接戦を見せた。この試合は、錦織がナダルを破る可能性を感じさせた1戦だった。

2月に行われたアメリカ国際インドアテニス選手権では、決勝でI・カルロビッチ(クロアチア)を下して2連覇を達成し、4度目のツアータイトルを獲得した。

3月のソニー・オープン男子準々決勝では、元王者R・フェデラー(スイス)を破る金星を上げ、大会初のベスト4進出を果たした。しかし、準決勝では左足の付け根の負傷により、ジョコビッチとの準決勝を前に棄権となった。

《フェデラー撃破の記事はこちら》

怪我からの復帰戦となったバルセロナ・オープン・サバデルでは、決勝でS・ヒラルド(コロンビア)を下して大会初優勝を飾り、さらにクレーコートで初のタイトルを獲得した。

そして5月のムチュア・マドリッド・オープン男子では、M・ラオニチ、F・ロペス(スペイン)D・フェレール(スペイン)らを下し、マスターズ初の決勝進出を果たした。決勝ではナダルと対戦し、先制するも途中でメディカルタイムアウトを要求。腰のマッサージを受けるが、第3セットのゲームカウント0-3としたところでやむを得ず途中棄権となった。

ナダルから初勝利をあげるまで、あと2ゲームのところまできていたが、無念のリタイヤを余儀なくされた。

決勝では棄権で敗れたものの、マスターズ初の準優勝を飾った錦織は、大会後に発表された世界ランキングで自己最高位の9位に浮上、念願のトップ10入りを果たした。

《トップ10入りの記事はこちら》

怪我の状態が100パーセントまで回復していないまま、錦織は全仏オープンに挑み、1回戦でM・クリザン(スロバキア)に敗れて初戦敗退を喫した。

その後リハビリやトレーニングに励んだ錦織は、ウィンブルドンで順当な勝ち上がり見せ、3回戦ではS・ボレッリ(イタリア)と2日間に渡る接戦の末に4回戦進出を決め、錦織はグランドスラムで全てベスト16入りを果たした。大会初のベスト8進出をかけた4回戦では、ラオニチに敗れて日本男子で松岡修造(日本)以来19年ぶりの快挙とはならかった。

怪我から復帰した錦織だったが、8月上旬に右足の親指に出来た嚢胞を取り除く手術を受けることを決断。医師の診断では、完治には約3週間を要するとのことだった。

《錦織 手術の記事はこちら》

そのため、全米オープンの前哨戦であるロジャーズ・カップ男子とW&Sマスターズの2大会を欠場を余儀なくされた。19日に抜糸を行い、その後は順調な回復を見せたものの、今大会への出場が当日まで危ぶまれていた。

しかし、そんな不安を一蹴した錦織。復帰戦となった今大会1回戦ではW・オディスニク(アメリカ)を下して勝利を飾った。試合後のインタビューでは自身も驚くほど好調とコメントし、とても術後初めての試合には見えなかった。

その後も順当に勝ち上がった錦織は、ライバルといえるであろうビッグサーバーのラオニチと今季3度目の対戦となった。ウィンブルドンでは敗れていたが、4時間18分の死闘を錦織が制し、同大会で日本人男子92年ぶりのベスト8入り、さらにグランドスラムでは自身2度目の準々決勝進出を決めた。

そして今回、準々決勝でワウリンカを4時間14分に及ぶ大激闘の末に破り、自身初のグランドスラム4強入りを果たした。

グランドスラム初決勝をかけて錦織は、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。

ラオニチ戦後のインタビューで錦織は「勝てない相手はもういないと思う」とコメントしていた。今の錦織なら、その言葉を現実に変える可能性が十分にある。

ジョコビッチを倒してグランドスラム初の決勝進出を果たせば見えてくる頂上。錦織の更なる歴史的快挙、今後の飛躍に目が離せない。


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