テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は28日、男子シングルス2回戦が行われ、第5シードの
M・ラオニチ(カナダ)が予選勝ち上がりで世界ランク124位の
P・ゴヨブジク(ドイツ)を7-6 (7-4), 5-7, 6-4, 7-6 (7-3)の接戦の末に下し、3回戦進出を決めた。
この試合、ビッグサーバーのラオニチは試合を通して26本のサービスエースを決め、ファーストサービスが入った時に81パーセントと高い確率でポイントを獲得した。
第1セットは、両者サービスキープのままタイブレークへ。ラオニチがタイブレークの7-4で先取した。
第2セットでラオニチは19本のウィナーを放つも、ゴヨブジクに2度のブレークを許してゲームカウント5-7で追いつかれる。
第3セットでは、第7ゲームでラオニチがブレークに成功。最後はサービスエースでこのセットをゲームカウント6-4で取った。
第4セットでラオニチは、ストロークやリターンでネットミスが目立ち、第2ゲームでブレークされ、ゴヨブジクにリードを許す。しかし、すぐにラオニチはブレークバックに成功し、その後は両者サービスキープでこの試合2度目のタイブレークに突入。先にミニブレークに成功したラオニチがサービスでゴヨブジクを攻め、タイブレークの7-3で勝利をものにした。
3回戦でラオニチは、
V・エストレージャ=ブルゴス(ドミニカ共和国)と対戦する。
世界ランク6位のラオニチは、今年の全仏オープン準々決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れるもベスト8進出、ウィンブルドンでは準決勝で
R・フェデラー(スイス)に敗れるもグランドスラム初のベスト4入りを果たし、その後のシティ・オープン男子では、同胞の
V・ポスピシル(カナダ)を下して今季初優勝を飾った。
《ラオニチ優勝の記事はこちら》今回ラオニチは、1回戦で予選勝ち上がりでグランドスラム初の本戦出場となった
ダニエル太郎(日本)を下し、2回戦でゴヨブジクに勝利して3回戦進出となった。
今大会、ラオニチと第10シードの
錦織圭(日本)がそれぞれ3回戦で勝利した場合、両者は4回戦で対戦する。
両者は、今年のウィンブルドン4回戦でも対戦しており、その時はラオニチが錦織を下して準々決勝進出を決めた。
《ウィンブルドンの記事はこちら》5月に行われたムチュア・マドリッド・オープン男子3回戦でも両者は対戦しており、その時は錦織が2度のタイブレークを制して勝利をおさめている。
ラオニチと対戦の可能性がある錦織は、この日2回戦で
P・アンドゥハル(スペイン)と対戦し、6-4, 6-1と第2セットを終えたところでアンドゥハルが棄権。錦織が第23シードの
L・マイェール(アルゼンチン)との3回戦に駒を進めた。
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