テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は27日、女子シングルス2回戦が行われ、第31シードの
奈良くるみ(日本)はB・ベンチッチに4-6, 6-4, 1-6のフルセットで敗れ、2年連続3回戦進出はならなかった。
この試合、奈良くるみは4度のブレークに成功するも7度のブレークを許し、2時間15分で敗れた。
試合序盤から奈良くるみはサービスキープに苦しみ、14度のブレークチャンスを掴むもベンチッチのサービス、早い展開のストロークに苦戦しポイントを取りきれずにいた。
第1セット、第4ゲームまで両者サービスキープで進み、第5ゲーム30-40の場面で奈良くるみがフォアハンドをネットにかけ先にブレークを許す。
直後の第6ゲーム奈良くるみは、3度目のブレークチャンスでベンチッチのダブルフォルトでブレークバックに成功するが、第7ゲームで続けてブレークを許し、その後奈良くるみは第10ゲームでブレークチャンスが訪れるも活かすことが出来ず第1セットを先取される。
第2セット第4ゲーム、またもベンチッチのダブルフォルトによりラブゲームでブレークに成功し、リードすると第7ゲームで0-40とピンチを迎え、デュースまで巻き返すもブレークを許す。このゲームから両者ブレーク合戦となり第10ゲームでこのセット3度目のブレークに成功した奈良くるみが追いつく。
第3セットなんとかサービスゲームをキープしたい奈良くるみだが、第1ゲームでいきなりブレークを許し、第2ゲームをベンチッチがサービスキープしリードを許すと流れはベンチッチに傾き、第4ゲームから4ゲーム連取され敗れた。
両者は初対戦となり、勝利したベンチッチは3回戦で第6シードの
A・ケルバー(ドイツ)と
A・クドリャフツェワ(ロシア)の勝者と対戦する。
17歳のベンチッチは今年からグランドスラムに出場するようになり、初出場の全豪オープンでは予選から勝ち上がり、本戦1回戦で
クルム伊達公子(日本)を下し、その年の優勝者
N・リー(中国)に敗れるも2回戦進出を果たし、今年212位でスタートした世界ランキングを58位まで上げてきている。
《ベンチッチvsクルム伊達の記事はこちら》奈良くるみは4年連続4度目の全米オープンとなり、昨年は初の本戦出場から3回戦進出し、元世界ランク1位の
J・ヤンコビッチ(セルビア)に敗れるも大健闘を見せ、グランドスラム初のシード選手として臨んだ今大会は2回戦で終えた。
《奈良くるみvsヤンコビッチ 全米3回戦の記事はこちら》日本勢で女子シングルスに出場しているクルム伊達公子、
土居美咲(日本)はいずれも1回戦敗退としている。
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