男子テニスツアーのBNPパリバ・オープン男子(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード)に第7シードで出場する
R・フェデラー(スイス)は、かつての力を取り戻しつつある。大会4度の優勝を誇るフェデラーは、今年5度目のタイトル獲得を狙う。
先日、優勝を飾ったドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権男子では準決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)、決勝ではT・ベルディフに勝利し、大会6度目の優勝とキャリア通算78勝目を飾った。
その2試合でフェデラーは何度もピンチを迎えていた。
ジョコビッチ戦で第1セットを落としたフェデラーは、第2セットの第5ゲームで30-40とジョコビッチにブレークポイントを握られる。このピンチの時フェデラーはネットに出てくるジョコビッチに対してバックハンドのパッシングショットを決めてしのいだ。
ベルディフ戦でもジョコビッチ戦と同様に第1セットを落とし、第2セットの第5ゲームで30-40とピンチを迎えるも、なんとかサービスキープに成功した。
《フェデラーのスーパープレーにジョコビッチお手上げ<ドバイ・テニス選手権>》昨年は不調に陥ったフェデラーを考えると、サービスダウンしてもおかしくない状況を、ドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権男子では粘りのあるテニスで交わした。
本来の力を取り戻しつつある事を証明したフェデラーは、今年のブリスベン国際男子で準優勝、全豪オープンでは11年連続のベスト4へ進出。
また、これまでとは形状の違う黒塗りのラケットを使用、さらに
S・エドバーグ(スウェーデン)をコーチに迎え入れている事がその要因にもなっている。
BNPパリバ・オープン男子では1回戦を免除されているフェデラーは2回戦からの登場。
シード勢が順当に勝ち進んだ場合、4回戦では第11シードの
T・ハース(ドイツ)と第19シードの
錦織圭(日本)のどちらかと対戦する可能性がある。
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