- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】5時間超える苦戦強いられるジョコビッチ<激闘シリーズ その3>

世界ランク1位で今シーズンをスタートさせたN・ジョコビッチ(セルビア)
シーズン最初に登場したのが、大会3連覇を狙う全豪オープンだったが、そのジョコビッチが思わぬ大苦戦を強いられた試合が4回戦のS・ワウリンカ(スイス)との一戦だった。

それまでジョコビッチは、対ワウリンカ戦は2006年に2度負けていたものの、2007年からこの試合までワウリンカの棄権敗退1回を含め10試合連続勝利を飾るなどそれまで11勝2敗と、特に苦手ともしていなかった相手だった。

しかし、この試合が壮絶な戦いになることを予感させるかのような好調な出だしを見せたのがワウリンカだった。第1セットでは自身のサービスゲームで1度もジョコビッチにブレークポイントさえ与えず3度のブレークを奪い、6-1で先取する好調なスタートを切った。

しかし気持ちを切り替えて集中を高めたジョコビッチは第2セットを2-5の劣勢から5ゲームを連取し奪い返し、第3セットも6-4で奪い勝利へ王手をかけ、やはりジョコビッチがこのまま勝利を収めるのかと思われた。

しかしこの日、ジョコビッチはここから厳しい試練を与えられる事となった。

すっかり本来の調子を取り戻したジョコビッチは続く第4セットも自身のサーブではファーストサーブで81パーセント、セカンドサーブでも54パーセントの確率でポイントを奪い、ワウリンカに1度もブレークポイントを与えずキープを続けた。

対するワウリンカもこの日は違った。再び集中を高めると、ファーストサーブでは78パーセント、セカンドサーブでも69パーセントとジョコビッチに一歩も引けをとらずブレークポイントさえ与えないプレーを見せた。

そしてそのセットはターブレークへともつれ、7-5でワウリンカが取り返し、試合はフルセットへと持ち込まれた。

タイブレークがない第5セット、ジョコビッチの最大のピンチはゲームカウント3-3からの第7ゲームの自身のサービスゲームだった。そのゲームでワウリンカに4度のブレークポイントを握られたジョコビッチだったが、若干足に疲れを見せ始めたワウリンカへ見事なドロップショットを放ち、ワウリンカのミスにも助けられ辛くもそれを凌ぎキープに成功した。

その後は両者サービスキープを続けジョコビッチがゲームカウント11-10とリードしたワウリンカのサーブでは、2度のマッチポイントとなるブレークポイントを握ったジョコビッチ。しかしそれをワウリンカは200キロのサービスエースと、シングル・バックハンドからの見事なダウン・ザ・ラインで切り抜けた。

しかしジョコビッチは再び3度目のマッチポイントを握った。が、そのポイントも主導権はワウリンカが握り、ジョコビッチはディフェンスに回らされていた。そしてワウリンカがスライスでのアプローチショットを放ちネットへ詰めると、その難しい状況からジョコビッチが見事なパッシングショットを決めてゲームセット。

第5セットだけで1時間44分を要したこの試合。試合開始から5時間2分が経過し、試合終了は深夜1時41分にも及ぶマラソン・マッチだった。

そしてその後、大会3連覇を達成したジョコビッチだったが、トロフィーを掲げるまでの試合で最も苦戦を強いられた試合となった4回戦だった。

ジョコビッチは試合後「僕はただ粘って戦い続けただけさ。エネルギーを最後の最後まで使い切った。どっちが勝ってもおかしくない試合だった。勝てて本当に嬉しいね。彼には勝つチャンスがたくさんあった。どちらかが負けなければならないのが残念だった。」と、その思いを語っていた。

その試合はその後のワウリンカの好調を示すものともなった。今季を世界ランク17位でスタートさせたワウリンカは、5月には2008年10月以来となるトップ10へ返り咲き、10月には自己最高位の8位を記録する活躍を見せてシーズンを終了した。

(記事/弓削忠則)


■関連記事■

《ジョコビッチ「テニス人生で2番目に良かったシーズン」》

《ジョコビッチ「最高の舞台」でナダルに完勝、2連覇達成<ATPワールドツアー・ファイナル>》

《ジョコビッチがフェレールの連覇阻止、4年ぶりの優勝飾る<BNPパリバ・マスターズ>》

《ジョコビッチが大会2連覇達成、2時間32分の激闘制す<上海マスターズ>》


■関連動画■

《2013年のスーパープレーベスト10を発表!ジョコビッチやナダルの驚異的なショットも!ATP男子ツアーマガジン Vol.198》

《11年連続で"最も人気のある選手"に選ばれたのは!?ATP男子ツアーマガジン Vol.197》

《ジョコビッチも唖然の完璧なドロップショットに観客が熱狂!ATP男子ツアーマガジン Vol.196》

《秘蔵映像!フェデラーがボールボーラー!?ATP男子ツアーマガジン Vol.195》

(2013年12月10日9時09分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース

6月26日

アンダーサーブ6回放ち8強 (11時05分)

ベテラン 第2シード破り感極まる (9時46分)

19歳 世界10位撃破し8強 (8時30分)

柴原瑛菜 死闘制し本戦王手 (7時29分)

6月25日

望月慎太郎 快勝で予選決勝へ (23時57分)

ダニエル太郎 激闘の末に予選敗退 (22時31分)

綿貫陽介 ストレート勝ちで本戦王手 (20時30分)

【1ポイント速報】ウィンブルドン 予選2回戦 (18時17分)

大坂なおみは「私を苦しめた」 (10時37分)

ツアー通算300勝達成し8強 (9時44分)

柴原瑛菜 ウィンブルドン単初白星 (8時35分)

大坂なおみ 世界10位に屈し8強逃す (2時35分)

【1ポイント速報】大坂なおみvsナバロ (1時00分)

日比野菜緒 18歳に逆転負けで予選敗退 (0時23分)

6月24日

【1ポイント速報】日比野菜緒vsエムボコ (23時50分)

内島萌夏 世界164位にストレート負け (22時49分)

全仏OP4強→ウィンブルドン予選敗退 (21時44分)

18歳フォンセカ 逆転勝ちで芝初白星 (18時40分)

ジョコ、フェデラーの記録に並べるか (14時32分)

大坂なおみら 日本勢最新世界ランク (12時48分)

望月慎太郎 前週準Vで日本勢3番手に (11時31分)

望月慎太郎 わずか56分でシードに圧勝 (9時14分)

ダニエル太郎 予選2回戦進出 (8時23分)

大坂なおみ 今季芝初白星で初戦突破 (1時17分)

【1ポイント速報】大坂なおみvsダニロビッチ (0時01分)

6月23日

トゥロター 初挑戦ウィンブルドンで白星 (23時58分)

綿貫陽介 思わぬ形で予選2回戦へ (22時57分)

【1ポイント速報】綿貫陽介vsモンテイロ (20時45分)

柴原瑛菜組 ストレート負けで準V (20時27分)

伊藤あおい 複でクレーで初V (18時40分)

吉本菜月 逆転勝ちで優勝 (12時06分)

5度目V「引退しようと思っていた」 (9時26分)

アルカラス 激闘制しツアー21度目V (8時09分)

【動画】全6回!ムーテがアンダーサーブを放ったポイント (0時00分)

【動画】第2シード破り感極まるベテランのエヴァンス (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!