第31回第一生命全国小学生テニス選手権大会(東京/相娯園総合グラウンドテニスコート、クレー)は31日、男女シングルス準決勝・決勝が行われた。
男子で決勝まで勝ち上がってきたのは、第1シードの松下龍馬と第2シードの赤西大樹。松下は強烈なフォアとチャンスでは積極的にネットに詰めてポイントを奪うプレーが持ち味で、対する赤西はスピードのあるストロークをうまくコースに打ち分ける。
両者の対戦は「試合では色々なことをやろうと思った」という松下が、「これまで松下君とは何度も戦ってきましたが、勝ったことがありませんでした」というストローク巧者の赤西をスピンで崩すクレバーな展開を見せ、終始主導権を握って6-1, 6-1のストレートで下し、優勝を飾った。
そして、女子では肥田唯花と光崎楓奈が決勝で対戦。左利きでフォアもバックも両手打ちの肥田は、フォア・バックともストレートの精度が抜群で、準々決勝では第1シードの犬塚あおいをストレートで下した勢いに乗っての決勝進出。
一方の光崎は、第2シードの川村茉那との準決勝では、大事な場面でサービスエースを奪うなど積極的なプレーで勝ち上がってきた。
肥田と川崎の決勝戦、第1セットを肥田が6-3で、第2セットを光崎が6-2で取り、迎えた最終セットは光崎が5-3とリードする。しかし、肥田がここから4ゲームを連取し大逆転でタイトルを獲得した。
「ベスト4が目標だったので、優勝出来て本当に嬉しい」と肥田。劣勢でも強気のプレーを貫いたことが栄冠を呼び込んだ。
【男子シングルス決勝】
松下龍馬(埼玉/さいたま市立栄小)(1) 6-1, 6-1 赤西大樹(千葉/千葉県流山市立東小)[2]
【男子シングルス準決勝】
松下龍馬(埼玉/さいたま市立栄小)(1) 6-3, 6-0 池田朋弥(愛知/阿久比町立草木小)
赤西大樹(千葉/千葉県流山市立東小)(2) 6-2, 5-7, 6-2 小柴遼太郎(兵庫/神戸市立西脇小)
【女子シングルス決勝】
肥田唯花(大阪/松原市立中央小) 6-3, 2-6, 7-5 光崎楓奈(愛知/みよし市立三好丘小)
【女子シングルス準決勝】
肥田唯花(大阪/松原市立中央小) 3-6, 6-1, 7-5 内島萌夏(東京/小平市立小平第六小)
光崎楓奈(愛知/みよし市立三好丘小) 6-3, 5-7, 7-5 川村茉那(茨城/牛久市立岡田小)(1)
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