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女子テニスツアーのBNLイタリア国際女子(イタリア/ローマ、レッドクレー)は16日、シングルス3回戦が行われ、今大会過去2度の優勝経験がある元世界ランク1位のJ・ヤンコビッチ(セルビア)が第5シードのN・リー(中国)を7-6 (7-2), 7-5で下し、ベスト8進出を決めた。
今大会の2007年と2008年で連覇を果たし2010年にも準優勝を飾っているヤンコビッチは、第1セットでゲームカウント5-3の第9ゲームでは5度のセットポイントを握りながらも、リーにタイブレークへと持ち込まれた。
そのタイブレークでは終始リードして第1セットを先取したヤンコビッチが、第2セットの第7ゲームでリーのサービスゲームでブレークし、ゲームカウント5-4とサービング・フォー・ザ・マッチを迎えた。
しかし、そのゲームをブレークバックされてしまうも、続く第11ゲームでこのセット2度目のブレークに成功したヤンコビッチが第12ゲームをラブゲームでサービスキープし、2時間39分の接戦を制した。
ヤンコビッチは「厳しい戦いだった。2セットなのに、2時間半を超えていた。接戦となったゲームもたくさんあったし、第2セットの第7ゲームだけで20分くらいかかって、やっとブレーク出来た。お互い、とても良いプレーをしていた。彼女(リー)はクレーでこれまでも成績を残している選手。とてもタフな相手だったから、勝てて嬉しいわ。」と、勝利の喜びを語った。
加えて「この大会では、良い成績を残しているの。2度の優勝と1度の準優勝があるから、とても好きな大会なの。環境も最高だし、ここでプレーするのは大好き。」と、大会への思いも語った。
敗れたリーは「今日は、自分も悪いプレーではなかった。今日の試合は、本当に長く厳しいものだった。試合中に色々な事をトライして戦ったの。時にはそれが上手くいったし、そうではない時もあったわ。でも、試合中に色んな事を試せた事には満足しているわ。これからも、まだ練習が必要ね。お互いとても良いプレーをしたわ。彼女(ヤンコビッチ)の勝利を祝福したい。」と試合を振り返り、ヤンコビッチを称賛した。
ヤンコビッチはベスト4入りをかけて、予選から勝ち上がったS・ハレプ(ルーマニア)と対戦する。ハレプはこの日、第13シードのR・ビンチ(イタリア)を6-4, 6-2のストレートで下す金星を飾っての勝ち上がり。
世界ランク64位のハレプは今大会、2回戦で第4シードのA・ラドワンスカ(ポーランド)を下し、この日も同15位のビンチ相手に1時間11分の快勝で下した。
ハレプは「予選を勝ち上がって、こうして3回戦を戦うのはとても難しい事だった。既に5試合目だから、疲労も感じているの。それでも、ベストを尽くして最高のプレーが出来たわ。ビンチはスライスを多用してきたし、地元選手だから観客からの声援も多かった。そんな中での試合で、とても良いプレーが出来、こうして勝つ事も出来たのは本当に嬉しく感じているの。」と、快進撃に喜びを隠せなかった。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○S・ウィリアムズ(アメリカ)(1) vs. ●D・チブルコワ(スロバキア)(14), 6-0, 6-1
○M・シャラポワ(ロシア)(2) vs. ●S・スティーブンス(アメリカ)(16), 6-2, 6-1
○V・アザレンカ(ベラルーシ)(3) vs. ●森田あゆみ(日本), 6-1, 2-0 (途中棄権)
●N・リー(5) vs. ○J・ヤンコビッチ, 6-7 (2-7), 5-7
○S・エラーニ(イタリア)(7) vs. ●M・キリレンコ(ロシア)(12), 6-3, 2-0 (途中棄権)
●P・クヴィトバ(チェコ共和国)(8) vs. ○S・ストザー(オーストラリア)(9), 5-7, 6-2, 1-6
●R・ビンチ(13) vs. ○S・ハレプ, 4-6, 2-6
○C・スアレス・ナバロ(スペイン) vs. ●L・ドミンゲス=リノ(スペイン), 6-2, 6-3
今大会の優勝賞金は34万3,548ユーロ。
《BNLイタリア国際 男女ドロー表》
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