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男子テニスツアーのSAPオープン(アメリカ/カリフォルニア州サンノゼ、賞金総額54万6930ドル、ハード)は14日、シングルス2回戦が行われ、元世界ランク1位のL・ヒューイット(オーストラリア)が地元アメリカの期待を背負う第3シードのS・クエリー(アメリカ)に6-7 (6-8), 6-1, 6-7 (4-7)の2時間15分に及ぶ接戦に敗れ、8強とはならなかった。
ヒューイットはクエリーの105ポイントに対し111ポイントとトータルポイントでは上回っていたが、クエリーのマッチポイント時に、この試合4度目のダブルフォルトを犯してしまい、ベスト8進出とはならなかった。
一方、クエリーは第2セットをヒューイットに圧倒されたが、試合を通して20本のサービスエースを放ち、元王者を下した。「こんな接戦を制する事が出来て、本当に気分が良いよ。とても質の高い試合内容だった。」と、試合を振り返ったクエリー。
現在、怪我などでランキングを112位に下げているヒューイットに対し、クエリーは「彼は今のランキングより、はるかに良いプレーをしていた。試合中に何度か犯したダブルフォルトが、勝敗を分けた気がする。」と、厳しい対戦相手だった事を語った。
2011年に自己最高位の17位にいたクエリーは、肘の手術でランキングを下げている。クエリーは、再びトップ10入りを目指すと同時に、アメリカ人男子ナンバー1の座を狙っている。
「結果を出して、ランキングを上げたい。たくさんの試合に勝って、その座に値する選手としてアメリカ人ナンバー1になりたいんだ。」と、クエリーは語った。
クエリーは準々決勝でA・ファリャ(コロンビア)と顔を合わせる。ファリャはこの日、第7シードのM・マトセビッチ(オーストラリア)を6-4, 6-4のストレートで退ける金星を飾っての勝ち上がり。
その他の試合では、第8シードのX・マリス(ベルギー)がM・エブデン(オーストラリア)を5-7, 7-5, 7-6 (7-1)の逆転で、主催者推薦で出場のS・ジョンソン(アメリカ)はT・スミチェク(アメリカ)との同胞対決を6-3, 6-3で制し、それぞれ準々決勝へ駒を進めた。
マリスは第2シードで地元アメリカ人男子ナンバー1のJ・アイズナー(アメリカ)と、ジョンソンは第4シードのT・ハース(ドイツ)と準決勝進出をかけて戦う。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○M・ラオニチ(カナダ)(1) vs. ●M・ラッセル(アメリカ), 6-2, 7-5
○S・クエリー(3) vs. ●L・ヒューイット, 7-6 (8-6), 1-6, 7-6 (7-4)
○D・イストミン(ウズベキスタン)(6) vs. ●B・ベッカー(ドイツ), 6-3, 6-7 (5-7), 6-2
●M・マトセビッチ(7) vs. ○A・ファリャ, 4-6, 4-6
○X・マリス(8) vs. ●M・エブデン, 5-7, 7-5, 7-6 (7-1)
●T・スミチェク vs. ○S・ジョンソン, 3-6, 3-6
今大会の優勝賞金は9万8700ドル。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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