女子テニスツアーのアピア国際女子（オーストラリア/シドニー、賞金総額６９万ドル、ハード）は８日、シングルス２回戦全８試合が行われ、予選を勝ち上がり本戦入りした森田あゆみ（日本）は第４シードのＮ・リー（中国）との２回戦に臨んだが、1-6, 0-6の完敗で準々決勝進出とはいかなかった。
コート上の気温が５０度を超える暑さの中で行なわれたこの試合は、出だしからリーが森田あゆみを圧倒し、２度のブレークを奪い、一気に４ゲームを連取した。
第５ゲームでリーのサービスゲームをブレークして反撃に出たい森田あゆみだったが、この日は暑さからか動きに精彩を欠きミスを連発。その後、森田あゆみは成す術もなく８ゲームをリーに連取されてわずか５２分で敗退した。
リーは、Ｊ・エナン（ベルギー）の元コーチであるカルロス・ロドリゲス氏をコーチにつけ、オフシーズンは練習に励んでいた。「トップ３入りと、グランドスラムでの優勝が次の目標なの。コーチ含め、自分のチーム共々その目標へたどり着くために一生懸命トレーニングして来たの。」と、今季の目標への強い思いを語っていた。
リーは準決勝進出をかけて、ジェン・ジー（中国）を6-0, 6-4で倒した予選勝者のＭ・キーズ（アメリカ）と準々決勝で顔を合わせる。
リーは、２０１１年の全豪オープンで準優勝、同年の全仏オープンではＦ・スキアボーネ（イタリア）を下し、シングルスでは男女を通じてアジア初の快挙となるグランドスラム初優勝を果たしていた。
この日行なわれた試合結果は以下の通り。
○Ａ・ラドワンスカ（ポーランド） (1) vs. ●クルム伊達公子（日本）, 6-4, 6-3
○Ａ・ケルバー（ドイツ） (2) vs. ●Ｇ・ウォスコボエワ（カザフスタン）, 6-2, 7-5
○Ｓ・エラーニ（イタリア） (3) vs. ●Ｍ・キリレンコ（ロシア）, 6-1, 6-1
○Ｎ・リー (4) vs. ●森田あゆみ, 6-1, 6-0
●Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク） (7) vs. ○Ｓ・クズネツォワ（ロシア）, 6-7 (4-7), 6-1, 2-6
○Ｄ・チブルコワ（スロバキア） vs. ●Ｅ・マカロバ（ロシア）, 7-6 (7-3), 1-6, 7-6 (7-1)
●Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア） vs. ○Ｒ・ビンチ（イタリア）, 6-3, 4-6, 6-7 (4-7)
●ジェン・ジー vs. ○Ｍ・キーズ, 0-6, 4-6
今大会の優勝賞金は１１万７０００ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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