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12月14日に全米テニス協会が主催する全米オープンの男子決勝戦を日曜日から月曜日へ、日程を1日伸ばすと発表したが、男子テニス協会であるATPはその決断に満足していないと、反対する意向を示した。
全米テニス協会が発表した変更は、男女シングルスの準決勝と決勝戦の間に1日の休息日を設け、女子の準決勝を金曜日、男子の準決勝を土曜日、女子の決勝戦を日曜日、男子の決勝戦を月曜日に行うというものだった。
《「全米オープンが選手に休養日」過去記事はこちら》
ATPは以下の声明文を出すとともに、その決断には反対で、今後も話し合いを続けて行くという意思を表した。
「ATPとそれに所属する選手達は、月曜日に決勝戦を行う変更を支持することはできないという意見がはっきりした。全米オープンも他のグランドスラム大会と同じようなスケジュールで、今後も行ってもらいたいと強く願っている。男子準決勝を金曜日までに行い、決勝戦を日曜日に行うようにして欲しい。」
また「全米オープン側からの反応が私達の見解に沿うものでなかったことは、非常に残念でならない。ATPとその選手達は、今後も全米テニス協会と協議を続けて行く方針でいる。」
過去5年間に渡り全米オープンでは、悪天候から予定通りスケジュールを進めることができず、男子の決勝戦が月曜日へとずれ込んでいた。
同時にトップ選手達からは、全米オープンだけ他のグランドスラムと違い、準決勝の翌日に決勝戦が行われることへの不満の声が出ており、新しく発表されたスケジュールの変更は、準決勝までは変わらず、土曜日に準決勝を行い1日の休憩日を置き、月曜日に決勝戦を行うというものだった。
全米オープン以外のグランドスラムでは、女子の準決勝が木曜日に、男子の準決勝が金曜日に行われ、女子の決勝戦を土曜日に、男子の決勝戦を日曜日に行うのが通例となっている。
そのことに対してもATPは、良いこととしながらも賛成するには至っていないとしている。
「過去9ヶ月に渡りATPとその選手達は、全米オープンに対してテニス界で最大と言われている収入の運営に関して、選手の基本的役割を深く認識して欲しいと要求してきた。今後もスケジュール変更や賞金総額の増額については、話し合いを続けていく。選手達が大会をより有意義なものだと思えるように、収入が選手達へしっかり分配されることを理解してもらうために、話し合いをしていきたい。」
とATPは、全米テニス協会の決断に強い姿勢で今後の話し合いを続けていく意思を明らかにした。
このスケジュールの変更が発表される以前は、2013年の全米オープンは2013年8月26日から9月8日まで行われる予定で、男子ツアーは翌週の大会は組まれていない。男子国別対抗戦であるデビスカップの準決勝が金曜日から日曜日(9月13日~15日)にかけて行われ、レギュラー・ツアーはその翌週となる9月16日から再開される予定となっている。
(翻訳/弓削忠則)
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