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男子テニスのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額242万7975ユーロ、インドアハード)は日曜日に決勝戦を行い、第4シードのD・フェレール(スペイン)が予選を勝ち上がり快進撃を続けていたJ・ヤノヴィッツ(ポーランド)を6-4, 6-3のスコアで下し、見事、今季7勝目を飾った。7勝はR・フェデラー(スイス)の6勝を抜く記録。またフェレールは、優勝賞金として47万9000ユーロを獲得した。
フェレールはこれまでマスターズ大会で3度、決勝に進んだことがあったが、いずれも準優勝に終わっていた。そのうち2度はR・ナダル(スペイン)に、残りの1度はA・マレー(英国)に敗れていた。しかし、今回の決勝の対戦相手は四大大会優勝経験者ではなかった。
決勝戦の第1セット、第4ゲームでヤノヴィッツは時速150マイル(約241km)の弾丸サーブを入れると、その後はドロップショット、ボレーのウィナーを決め、観客を沸かせる。
しかし、堅実なプレーを続けるフェレールが、このセットをゲームカウント6-4で奪うと、試合は第2セットへ。
第2セットの序盤、フェレールはサービスゲームを落としてしまうが、逆に奮起したフェレールがヤノヴィッツのサービスを2度ブレークし、ゲームカウント4-2とリードを重ね、このセットを6-3で奪い、そのまま嬉しいマスターズ初優勝を決めた。
試合後、フェレールは「マスターズ大会で初優勝を飾れるチャンスだったから、とても緊張していた。でもなぜかはわからないけれど、勝てると思っていた。僕にとって今大会で優勝することは夢だった。その夢を叶えられたのは、僕の素晴らしいチームのおかげ。」と、チームメンバーに感謝の意を表した。
一方、決勝では快進撃が止まり、準優勝に終わったヤノヴィッツは「昨晩は4時間しか寝れなかった。僕は機械じゃないからね。でも、今回の快進撃を誇りに思っている。信じられない1週間だった。家族、会場のファンの皆さん、そして故郷で応援してくれている皆に感謝している。」と、話していた。
世界ランク69位のヤノヴィッツは、今季が始まった時点ではツアー下部大会を回っていた。しかし、今シーズンを通じて次第にランキングを上げ、今大会でその才能が完全に開花した。決勝まで世界ランク19位のP・コールシュライバー(ドイツ)、15位のM・チリッチ(クロアチア)、3位のマレー、9位のJ・ティプサレビッチ(セルビア)、20位のG・シモン(フランス)といった並み居る強豪に連勝して勝ち上がっていた。
今回の活躍でヤノヴィッツは、月曜日に発表される最新の世界ランキングで26位までジャンプアップするとみられる。年初のランキングは221位だった。
10カ月前、ヤノヴィッツは全豪オープン予選に参加するための資金もスポンサーもない状態だったが、今回の活躍でその状態は間違いなく脱しただろう。
ヤノヴィッツは、優勝すれば2001年のA・ポルタス(スペイン)以降初となる予選勝者によるマスターズ優勝となったが、惜しくも記録達成とはならなかった。
同日にはダブルス決勝も行われ、ダブルスの名手でベテランの第5シードM・ブパティ(インド)/R・ボパンナ(インド)組が第7シードのA・クレシ(パキスタン)/JJ・ロジェール(アンティル)組を7-6(8-6), 6-3で退け、ビッグタイトルを手にした。
(翻訳/森田系太郎)
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