男子テニスのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ（フランス/パリ、賞金総額２４２万７９７５ユーロ、インドアハード）は２９日に開幕し、シングルス１回戦１０試合が行われ、地元勢のＧ・シモン（フランス）が元世界ランク８位のＭ・バグダティス（キプロス）を7-5, 6-1で退け、勝利で声援に応えた。
世界ランク２０位のシモンは同３２位のバグダティスに、第４ゲームで先にブレークを奪うものの、続く第５ゲームでバグダティスもブレークバックを許す。
その後、接戦となった第１セットだったが、第１２ゲームでバグダティスが痛恨のブレークをシモンに許してしまい、第１セットはシモンが先取。
第２セットはシモンが第３ゲーム、第５ゲームと２度のブレークに成功。ゲームカウント１－１から実に５ゲームを連取する猛攻をみせたシモンが、わずか７７分の快勝でバグダティスを下した。特に第２セットの第４ゲームでバグダティスが放ったロブに対し、シモンは絶妙なドロップボレーを決め、地元フランスのテニスファンを沸かせた。
シモンは２回戦でラッキールーザーのＶ・ハネスク（ルーマニア）と対戦する。ハネスクは第１シードでエントリーしていたＲ・フェデラー（スイス）が直前に欠場を申し込んだため、フェデラーに代わって２回戦から登場する。
シモンは２００９年に世界ランク自己最高位となる６位を記録していたが、膝の怪我の治療のため一時ツアー離脱を余儀なくされていた。その後、同ランクを４８位まで落とすも、２０１０年のAEGON国際オープン男子で復帰を果たしていた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
Ｊ・ヤノヴィッツ（ポーランド） ○-× Ｐ・コールシュライバー（ドイツ）, 7-6 (7-5), 6-4
Ａ・ファリャ（コロンビア） ○-× Ｆ・マイヤー（ドイツ）, 7-6 (7-3), 6-2
Ｂ・パイユ ○-× Ｐ・アンジャー, 6-3, 6-4
Ｃ・ベルロク（アルゼンチン） ○-× Ｄ・イストミン（ウズベキスタン）, 7-6 (7-2), 6-2
Ａ・セッピ（イタリア） ○-× Ｍ・クリザン（スロバキア）, 6-2, 2-6, 7-6 (7-5)
Ｋ・アンダーソン（南アフリカ） ○-× Ｔ・ベルッチ（ブラジル）, 6-2, 6-1
Ｊ・ベネトー（フランス） ○-× Ｖ・トロイキ（セルビア）, 6-4, 7-5
Ｍ・グラノジェルス（スペイン） ○-× Ｍ・ヨージニ（ロシア）, 6-4, 6-3
Ａ・ラモス（スペイン） ○-× Ｆ・ロペス（スペイン）, 7-6 (7-5), 6-4
Ｇ・シモン ○-× Ｍ・バグダティス, 7-5, 6-1
今大会の優勝賞金は４７万９０００ユーロ。
(翻訳/弓削忠則)
（2012年10月30日12時14分）
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