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女子テニスツアーのHPジャパン女子オープン大会5日目、準々決勝で土居美咲(日本)(155位)が、C・シーパース(南アフリカ)(58位)を2-6, 6-1, 6-3の逆転で下し、大阪で初めて準決勝進出を果たすと共に、WTAツアーでは自身初のベスト4入りを果たした。
「今までベスト8が最高ということでしたが、まだ試合は続きますけど、4に行けたことはすごく嬉しい」(土居)
第1セット第1ゲームで、シーパースが、いきなりブレークに成功するが、第2ゲームを土居がブレークバック。しかし、土居は、第3ゲームで再びブレークを許し、さらに第5ゲームもブレークされた。土居は、シーパースの一発があるわけではないが、ミスが少なくゆったりとしたペースのストロークに対してミスを多く犯し、第5ゲームの後に、オンコートコーチングをリクエストし、サイモン・ウォルシュコーチのアドバイスをあおいだ。
「イージーミスが多かったので、落ち着いてプレーをして、そこから組み立てて、ラリーにもっていこうと。相手をフォア側に走らせて、それから前へ行けと言われました」
第2セット以降、追い込まれたシーパースが中ロブを上げてきた時に、土居は果敢にフォアのドライブボレーを打ち込んだ。
「練習の成果が出て、大きな一歩だった」と喜んだ土居は、第2セット第2ゲームから6ゲーム連取でセットオールとした。だが、ファイナルセット第2ゲームで先にブレークを許す。
「ファイナルの入りは、正直良くなかったんですけど、その中でも、セカンドセットでやっていたことをやっていけば、チャンスは絶対やって来ると。気持ちの面では、ポジティブに考えるようにしました」
第3ゲームで、すぐにブレークバックした土居は、フォアを軸としたアグレッシブなプレーを貫いて、初のベスト4へ突っ走った。
「最後の方は、フォアでしっかり攻めきれての勝利だったので、自分としてもすごくいいテニスができたなと思います」
21歳の土居は、WTAツアー初の決勝進出をかけ、準決勝でH・ワトソン(英国)(71位)と対戦する。
(文・写真/神 仁司)
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