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男子テニスツアーのマスターズ・シリーズの上海マスターズ(中国/上海、賞金総額353万1600ドル、ハード)は、11日にシングルス3回戦8試合が行われ、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)がF・ロペス(スペイン)を6-3, 6-3で、第3シードのA・マレー(英国)もA・ドルゴポロフ(ウクライナ)を6-2, 6-2と、いずれも危なげ無い勝ち上がりを見せた。
この日のジョコビッチは実に12本ものサービスエースを記録し、ファーストサーブが入った時に93パーセントの確率でポイントを獲得するなど、ロペスに1度もブレークポイントを握らせない完璧なサービスゲームを展開し、わずか68分でロペスを一蹴した。
「サーブの好調さを楽しんでいたんだ。ツアーの中でも自分がビッグサーバーだとは認識されていないのはわかっているけど、ここまでの今大会では本当にサーブの調子が良い。先週の北京大会からそうだった。とても有効にサーブでポイントが取れているんだ。今はとても自信があるよ。」と、自身でのサーブの好調さを実感していた。
一方、マレーは第1セットで1度もブレークポイントをドルゴポロフに握らせず、第2セットで1度ブレークは許したものの、第1セットで2度、第2セットでも3度のブレークに成功し、57分の快勝でドルゴポロフを一蹴した。
「かなり良いプレーが出来た。先週の大会とはとてもコンディションが違う。とにかく安定したプレーを心掛けて、最初は危険なボールを打つのはやめていたんだ。彼(ドルゴポロフ)は高い打点でボールをヒットするのが得意だったから、なるべくボールをしずめるようにしたのさ。」とマレーは、ドルゴポロフへの対策を練っていたことを明かした。
ジョコビッチは第6シードのJ・ティプサレビッチ(セルビア)を6-2, 6-1で倒す金星を飾ったT・ハース(ドイツ)と、マレーも第8シードのJ・アイズナー(アメリカ)を6-4, 6-7 (5-7), 6-3で下すシードダウンを演出したR・シュティエパネック(チェコ共和国)と準々決勝を行う。
この日の試合結果は以下の通り。
R・フェデラー(スイス) (1) ○-× S・ワウリンカ(スイス) (13), 4-6, 7-6 (7-4), 6-0
N・ジョコビッチ (2) ○-× F・ロペス, 6-3, 6-3
A・マレー (3) ○-× A・ドルゴポロフ, 6-2, 6-2
T・ベルディフ(チェコ共和国) (4) ○-× S・クエリー(アメリカ), 6-2, 6-7 (3-7), 6-4
JW・ツォンガ(フランス) (5) ○-× M・バグダティス(キプロス), 6-2, 7-6 (7-2)
T・ハース ○-× J・ティプサレビッチ (6), 6-2, 6-1
R・シュティエパネック ○-× J・アイズナー (8), 6-4, 6-7 (5-7), 6-3
M・チリッチ(クロアチア) (10) ○-× F・ベルダスコ(スペイン), 4-6, 6-1, 6-4
今大会の優勝賞金は15万3400ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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