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男子テニスツアーのマスターズ・シリーズ、W&Sマスターズ(アメリカ/シンシナティ、賞金総額282万5280ドル、ハード)は16日、シングルス3回戦全8試合が行われ、日本期待の錦織圭(日本)が登場したが、S・ワウリンカ(スイス)の前に3-6, 3-6と実力を発揮する事無くストレートで敗れ去った。
第1セットの第1ゲームでブレークを許した錦織は、第5ゲームでも2度目のブレークを許し、ゲームカウント1-4とリードされてしまう。しかし続くゲームで錦織が初めてワウリンカからブレークを奪い、反撃に出るかと思われたが、ゲームカウント3-5からの第9ゲームで3度目のブレークをワウリンカに許して、そのセットを42分で落としてしまう。
第2セットも第2ゲームで先にブレークを許してゲームカウント0-3とリードを許した錦織は、このセットも追いかける展開に。なかなかブレークバックのチャンスが掴めずミスの目立つ錦織は、ラケットを叩きつけるなどイライラを募らせた。
好調なサーブを繰り出すワウリンカがリードし、迎えたゲームカウント5-3からの第9ゲームで全てファーストサーブを入れると40-0とマッチポイントを握る。最後ワウリンカがバックハンドのダウン・ザ・ラインのウィナーを叩き込みゲームセット。
第2セットで錦織は、ワウリンカのファーストサーブに対して一度もポイントを奪う事が出来なかった。
錦織は第1セットと第2セットの間にトイレットブレークを要求し、ウェアーを着替えたり、第2セットでは第1セットで被っていたキャップを脱いでプレーをしたりと、何とか気分を変えようとしたが、好調なプレーを続けるワウリンカの前に74分で敗退し、対戦成績もワウリンカの2勝0敗へと伸ばされてしまった。
準々決勝でワウリンカはM・ラオニチ(カナダ)と対戦する。ラオニチもこの日シードダウンを演出していた。第5シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)相手に、実に20本のサービスエースを記録し、6-4, 2-6, 6-2のフルセットで勝利をものにした。
この日行われた試合結果は以下の通り。
R・フェデラー(スイス) (1) ○-× B・トミック(オーストラリア), 6-2, 6-4
N・ジョコビッチ(セルビア) (2) ○-× N・ダビデンコ(ロシア), 6-0, 0-0, 途中棄権
J・シャーディ(フランス) ○-× A・マレー(英国) (3), 6-4, 6-4
M・ラオニチ ○-× T・ベルディフ (5), 6-4, 2-6, 6-2
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン) (6) ○-× V・トロイキ(セルビア), 7-6 (7-2), 2-6, 6-1
M・フィッシュ(アメリカ) (10) ○-× R・シュティエパネック(チェコ共和国), 6-3, 6-3
M・チリッチ(クロアチア) (12) ○-× P・アンジャー, 7-6 (7-4), 6-2
S・ワウリンカ ○-× 錦織圭 (14), 6-3, 6-3
今大会の優勝賞金は53万5600ドル。
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