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女子テニスツアーのバンク・オブ・ウエスト・クラシック(アメリカ/スタンフォード、賞金総額64万ドル、ハード)は15日、シングルス決勝が行われ、第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)がC・バンデウェイ(アメリカ)に7-5, 6-3のストレートで勝利、大会連覇を達成するとともに優勝賞金9万6000ドルを手に入れた。
これでキャリア通算43勝となったセリーナは、姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)に並んで現役最多のタイトル数となった。
また今年のウィンブルドンでは姉のヴィーナスに並ぶ5度目の優勝を果たしているセリーナ。オリンピックではヴィーナスとともに2000年と2008年にダブルスで金メダルを獲得しているが、シングルスでは金メダルを獲得していない。
「私にとって大きな意味があるでしょう。しかし、全ての夢が叶うわけではありません。ですが、挑戦する意味は大いにあるので、一つは手に入れたいと思います。」
アメリカで開催されたWTA大会の決勝でアメリカ勢同士が対戦するのは、実に8年ぶりのこと。下馬評では実績と経験に勝るセリーナが優勢だったが、試合は接戦となった。
20歳のバンデウェイは、今大会に予選から出場しており、本来なら予選で敗退していた。しかしB・ヨバノフスキ(セルビア)の欠場によりラッキールーザーとして本戦に出場、2回戦で第4シードのJ・ヤンコビッチ(セルビア)を破るなど快進撃を続け、女子ツアー史上2人目となるラッキールーザーからのツアータイトル獲得に迫っていた。
「決勝に進出できた喜びと、その試合に負けてしまった悲しみが入り混じっています。」とバンデウェイ。「この結果を励みにして、もっと頑張っていきたい。」
第1セットは序盤でブレークに成功したセリーナが2-0とリードを奪うが、対するバンデウェイが2度のブレークに成功すると、5-4とリードを奪ったバンデウェイがサービング・フォー・ザ・セットのチャンスを迎える。
この第1セット第10ゲーム、バンデウェイにセットポイントのチャンスがあったものの、このゲーム6本目のブレークポイントでバンデウェイが痛恨のダブルフォルト、セリーナが土壇場でブレークバックに成功する。
これで息を吹き返したセリーナは第12ゲームでセットポイントのチャンスを迎えると、バックハンドをクロスへ強打。このショットをバンデウェイが返球できず、逆転でセリーナが第1セットを先取する。
第2セットに入るとセリーナが第4ゲームでブレーク、その後は1本もブレークチャンスをバンデウェイに与えずに勝利、1時間47分で今季4勝目となるタイトルを獲得した。
ウィンブルドン決勝からわずかに8日、いまだに時差ボケに悩まされているというセリーナは「生き残りました。最高のプレーをしたとは思っていませんが、気持ちは入っていました。それが助けになりました。」と、試合を振り返った。
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