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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は大会9日目の4日、男子シングルス準々決勝が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第31シードのF・マイヤー(ドイツ)に6-4, 6-1, 6-4のストレートで勝利、ベスト4進出を決めた。
ここまでの5試合、3回戦のR・シュティエパネック(チェコ共和国)戦で1セットを落とした以外は、全てストレートで勝利しているジョコビッチは、準決勝で第3シードのR・フェデラー(スイス)と決勝進出をかけて対戦する。ジョコビッチとフェデラーは今シーズン2度の対戦をしているが、いずれもジョコビッチが勝利している。
またグランドスラムでは先月の全仏オープンを含め何度も対戦しているジョコビッチとフェデラーだが、意外にも今大会で対戦するのは今回が初めてのこととなる。
「ロジャーやR・ナダル(スペイン)、他のトップ選手と対戦することはチャレンジです。」とジョコビッチ。「ロジャーはずいぶんと長い間、男子テニスのトップに君臨しています。ここでは6度も優勝しています。間違いなく、彼は再びタイトルを獲得できるということを証明したいと思っているはずです。」
「今日、彼は信じられないくらい速く試合を終えました。僕も良いプレーが出来ていると信じています。勝つためには、どちらもベストのプレーが必要でしょう。こちらは失うものはないので、全力を尽くすだけです。」
この準決勝は決勝進出だけではなく、世界ランク1位の座もかかっている。もしフェデラーが勝利して決勝に進出、そしてタイトルを獲得した場合、30歳のフェデラーが世界ランク1位返り咲きとなる。フェデラーの世界ランク1位在位の期間はキャリア通算で285週となっており、P・サンプラス(アメリカ)が持つ最長記録にあと1週まで迫っている。
昨年の今大会では決勝でナダルを下し、グランドスラム3勝目を果たしていたジョコビッチは、その後、USオープン、全豪オープンを連続優勝を果たし、今年の全仏オープンでは決勝でナダルに敗れたものの、グランドスラム4大会連続優勝までもう少しのところまで迫っていた。
この日の試合でジョコビッチは、第1セット第9ゲームで0-40と3本のブレークピンチに直面したものの、ここを切り抜けると続く第10ゲームでブレークに成功、セットを先取する。
第2セットでは主導権を握ったジョコビッチが2度のブレークに成功、第3セットでは終盤で決定的なブレークに成功すると、1時間45分でマイヤーを突き放した。
2004年以来となる準々決勝進出を果たしていたマイヤーは「第1セットの後、彼のプレーは信じられませんでした。特に第2セットはね。なぜ彼がベストプレイヤーなのか、その理由が分かるような試合でした。第2セットではチャンスはありませんでした。もし第1セットを取っていたら、もう少しはチャンスがあったかも知れません。だけどそれでも、勝つのはとてもタフなことだったでしょう。」と、チャンスを逃したことを悔やんだ。
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