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ローランギャロス大会14日目、女子決勝で、第2シードのマリア・シャラポワ(ロシア)が、第21シードのサラ・エラーニ(イタリア)を6-3、6-2のストレートで破り、ローランギャロス初優勝を飾ると共に、キャリアグランドスラムを達成した。
シャラポワは、17歳でセンセーショナルなウインブルドン初優勝した後、06年USオープンと08年オーストラリアンオープンで優勝し、グランドスラム全制覇に王手をかけていたが、ローランギャロス初の決勝進出で見事快挙を成し遂げた。キャリアグランドスラム達成は、女子テニス史上10人目で、オープン化(プロ解禁)以降では6人目となる。
「まったく思い描いていなかったことです。でも、(優勝した瞬間)ひざまづいた時、本当に特別なことなんだと実感した」
このように優勝会見で喜びをかみしめたシャラポワは、決勝の立ち上がりから、サーブやリターンから、先手を打つようにして攻撃的に強打していき、第1セットで一気に4-0としてリードを奪った。
「スタートが悪かった。マリアは、とてもいいプレーをした。彼女は、多くのポイントをサーブやリターンで獲得した」
こう振り返ったエラーニは、両セットにシャラポワのサーブを1回ずつブレークする意地を見せるが、シャラポワは、サービスエース6本とリターンエース5本を含むウィナー37本を叩き込み、初優勝へ向けて突っ走った。
優勝トロフィーであるスザンヌ・ランランカップを満面の笑みで受け取ったシャラポワは、ウィナーズスピーチで流暢なフランス語も披露した。
「右肩のけがをした時、家の近所にフランス語学校を見つけて、3ヶ月毎日プライベートレッスンを受けたんです」
シャラポワは、右肩のけがで08年8月から戦列を離れ、手術をしてリハビリを乗り越えて09年5月に復帰したのだった。だからこそ、世界ナンバーワンに返り咲くと同時に、パリでの栄冠に輝いたことは、より価値があることで、あらためて彼女のメンタルの強さを認識させられることになった。
「長い旅路でした。私は、いつももっとできる、もっといい選手になれると信じてきた。たとえそれがクレーであっても」
自分の力を信じてきたシャラポワは、キャリアグランドスラマーとなって、ついにテニス史に名を残す名選手の仲間入りを果たしたのだ。
(文・写真/神 仁司)
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