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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会13日目の8日、センターコートで男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのR・フェデラー(スイス)に6-4, 7-5, 6-3のストレートで勝利、今大会では初となる決勝進出を果たした。
日曜日に行われる決勝、ジョコビッチは第2シードのR・ナダル(スペイン)と対戦する。グランドスラム4大会連続で同じ顔合わせとなった決勝、ナダルが勝利すると史上最多となる7度目の全仏制覇、ジョコビッチが勝利すれば43年ぶりのメジャー4連勝ならびに生涯グランドスラム達成となる。
今年の全豪オープン決勝では、グランドスラムの決勝では史上最長となる5時間を超える死闘を演じていた両者。フルセットにもつれる接戦を制したジョコビッチが、昨年のウィンブルドンとUSオープンに続くタイトルを獲得していた。
「ここでナダルに勝つためには、とても高いレベルで安定したプレーをしなくてはなりません。」とジョコビッチ。「究極のチャレンジです。だけど、今日は僕にとって今年のローランギャロスで最高の試合でした。必要な時にレベルを上げられました。決勝の前に自信になりました。」
雨の影響で試合の開始が遅れたこの日、試合を通してジョコビッチは17本しか凡ミスを犯さなかった。対するフェデラーは46本ものミスを重ねており、この差が試合の結果にも表れた。
「攻撃するのが難しかった。」とフェデラー。「守備もそうです。もう少し待てたかも知れません。しかし、そうしてしまうと、彼のためのプレーになってしまいます。ここには良い試合ではなく、勝つ試合をするためにいます。だからボールを叩かなくてはならないし、今日は少し残念でした。」
昨年の準決勝でも対戦しているジョコビッチとフェデラーの対戦、第1セットはお互いに一歩も譲らずにゲームを獲得していったが、終盤でフェデラーが立て続けにフォアハンドでミスを犯してしまい、ジョコビッチが決定的なブレークに成功する。
第2セットに入ると、オープニングゲームで40-0からブレークに成功したフェデラーが第3ゲームでブレーク、ゲームカウント3-0とリードを奪う。しかし、ここからジョコビッチが挽回に成功すると、第12ゲームでこのセット4度目のブレークをフェデラーから奪う。
第3セットも接戦が続くが、第6ゲームでジョコビッチがブレークに成功すると、その後もサービスキープを続けたジョコビッチが逃げ切った。最後はフェデラーのリターンがネットにかかり、2時間5分で決着となった。
「フェデラーのような選手を相手にダブルブレークから巻き返せれば、それは大きな成功です。」とジョコビッチ。「だけど、特に次の試合では、今日のようなアップダウンはできません。」
昨年の準決勝でフェデラーに敗れて以来、ジョコビッチはグランドスラムで27連勝を達成したことになる。これはオープン化以降で、フェデラーと並ぶ史上2位となる連勝記録となる。もし決勝でもジョコビッチが勝利し、続くウィンブルドン1回戦でも勝利した場合、最後にメジャー4連勝を果たしているR・レーバー(オーストラリア)と並ぶこととなる。
日曜日の決勝に登場する2人の選手、ジョコビッチともナダルとも豊富な対戦経験を持つフェデラーは、ナダルが優勝すると予想している。
「彼は圧倒的な優勝候補だと思うよ。」とフェデラー。「どうなるか楽しみだね。」
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