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テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、クレー)は大会8日目の3日、女子シングルス4回戦4試合が行われ、第15シードのD・チブルコワ(スロバキア)が第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)を6-2, 7-6 (7-4)のストレートで破る番狂わせで、ベスト8進出を果たした。
今年の3月にもマイアミ大会でアザレンカと対戦していたチブルコワは、その時の試合でもフォアハンドの強打でポイントを重ね、6-1, 5-2と勝利を目前にしながらも、逆転で敗れていた。
この日の試合でも自慢の強打でラリー戦の主導権を握ったチブルコワは、第1セットを6-2で先取すると、第2セットでも4-2とリードを奪う。このまま逃げ切りたいチブルコワであったが、ここからマイアミと同じようにアザレンカが追い上げ、第2セットはタイブレークに突入する。
「(マイアミのことを)思い出さなかったら、人間ではありません。」とチブルコワ。「今日も同じことが起きました。緊張しましたし、自分のショットが打てませんでした。」
「だけど、そういった感情を乗り越えることが出来ました。彼女に6-5とリードされた時、自分のプレーをしなくては駄目だと自分に言い聞かせました。タイブレークでは、あのプレーができた自分を誇りに思います。」
全豪オープンに続くタイトル獲得とはならなかったアザレンカは「彼女はランキングが低い選手よりも、トップ選手が相手の方が良いプレーをすると思います。彼女にはその思いがあります。何が彼女をそうさせるのかは分かりませんが、危険な相手です。以前にも彼女は勝利していますし、今日のプレーにも驚きません。」と、チブルコワについてコメントしている。
世界ランク1位から3度目の金星となったチブルコワは「トップ10になったことはありませんが、彼女たちとの対戦の方が楽です。自分のプレーはトップ10にもなれると思いますし、出来れば今年中に実現したいです。今大会では誰が相手でも良いプレーが出来ています。より成熟して、精神的にもタフになったと思います。」と、自らのプレーを分析していた。
2009年には今大会でベスト4進出を果たしているチブルコワは、準々決勝で第6シードのS・ストザー(オーストラリア)と対戦する。2010年のファイナリストであるストザーは、S・スティーブンス(アメリカ)を7-5, 6-4のストレートで下している。
この日の試合でストザーは、第1セットで3-5とリードを許したものの、そこからの10ゲーム中9ゲームを奪う猛攻でセットを先取すると、第2セットも5-1と大きくリードしていた。
「3-5から巻き返すのはタフでした。5-5からのゲームが重要でしたが、幸運にもここを取ることができ、そこからは勢いに乗れました。」とストザーは試合を振り返っている。
残る試合では、第21シードのS・エラーニ(イタリア)が第26シードのS・クズネツォワ(ロシア)に6-0, 7-5で、第10シードのA・クルベールがP・マーティクに6-3, 7-5と、それぞれストレート勝ちでベスト8進出を決めている。
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