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モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、賞金総額242万7975ユーロ、クレー)8連覇を目指すR・ナダル(スペイン)が、故障を抱えている左ひざの調子と、昨年の全仏オープン以来となるタイトル獲得への意気込みを語った。
世界ランク2位のナダルは、先月行われたマイアミ・マスターズで準決勝に進出したものの、A・マレー(英国)との対戦を前に試合を棄権。それ以来、膝の腱炎の治療に取り組んでいた。ナダルは今季、全豪オープンの直後にも膝への懸念から休養をとっていた。
月曜日に記者会見を行ったナダルは「今は大丈夫です。トップレベルでの試合において、膝に思い切り負荷をかけた状態で心配することなく走れるか様子を見る必要はあります。自分にとって、クレーシーズンの幕開けになるので、調子が良いことを願っています。」と、現在の体調について語っている。
これまでのキャリア通算でグランドスラム10勝を誇るナダルであるが、水曜日に予定されているJ・ニエミネン(フィンランド)との2回戦は万全の態勢ではないと自ら予想している。ナダルが練習を再開したのは、わずか4日前のことだった。
「膝を動かせなかったので、15日間の休養の間、十分に練習する機会もありませんでした。少し怖いですが、今日の練習では何も問題はありませんでした。」
全豪オープン決勝で世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)に歴史的な一戦の末に敗れたナダルは、数週間の休養を経てインディアンウェルズ・マスターズに出場、そこでは準決勝でR・フェデラー(スイス)に敗れていた。
その後に出場したマイアミ・マスターズでは、4回戦で錦織圭(日本)、準々決勝でJW・ツォンガ(フランス)などに勝利したものの、マレーとの準決勝の数時間前に棄権することを決断していた。
「説明するのは簡単ではありません。特に英語では。スペイン語でも難しいでしょう。腱の上の方が少しだけ断裂したようです、特に膝の裏側です。注射もしましたし、2度の治療も受けました。」
ナダルは膝への負担が比較的少ないクレーコートに戻ってきたことで、安心している。
「選手にとって最悪のサーフェスはハードです。ハードコートでの試合が増え、クレーや芝での試合が減ることは、僕らにとって間違いだと信じています。」
2005年以降、ナダルはモンテカルロでは全ての試合で勝利を収めているほか、パリで行われる全仏オープンでは2009年を除いて全勝している。
モンテカルロでは37連勝を含む39勝1敗という戦績を残しているナダルは「誰よりも成功を収めている場所に帰ってくるのは特別なことです。ここ状況は自分に有利に働いてきましたし、ここではいつもベストのプレーが出来ると信じています。」と、大会との相性の良さを語っている。
ジョコビッチとは決勝で対戦する可能性があるナダルだが、ここ10ヶ月はタイトルから見放されている。
キャリア通算46勝と、現役選手ではフェデラーの73勝に次ぐ成績を記録しているナダルは「タイトルは獲得していないけど、何回の決勝でプレーしたんだろう?重要なタイトルで優勝できるようにスケジュールを組んでいますし、できるだけ長い間、健康でいられるように努力はしています。」と、これからの巻き返しに力を込めた。
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