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クレイバノワが復帰戦を白星で飾る◇ソニー・エリクソン・オープン女子

女子テニスツアーのソニー・エリクソン・オープン女子(アメリカ/マイアミ、賞金総額482万8050ドル、ハード)は20日に初日を迎えシングルス1回戦12試合が行われ、ガンを克服して主催者推薦で出場したA・クレイバノワ(ロシア)J・ラーソン(スウェーデン)を2-6, 6-3, 6-2の逆転で下し、復帰戦を白星で飾った。

第1セットでは、クレイバノワは第1サーブが49%しか入らず5本のダブルフォルトを犯すなど、約10ヶ月ぶりの試合のためか安定したプレーが出来ず、あっさりそのセットをラーソンに奪われてしまう。

しかし第2セットに入ると自身のサービスゲームでは約67%の確率でポイントを獲得し1度もブレークポイントさえ与えず、逆にラーソンから初めてブレークを奪いそのセットを奪い返した。

昨年2月には自己最高位20位を記録したクレイバノワは、徐々に本来の調子を取り戻すと、第3セットでは2度のブレークを奪い一気に5−1とリード。続くラーソンのサーブでは0−40と3本のマッチポイントを握った。しかし粘るラーソンはそのゲームをキープし、続くクレイバノワのサーブでブレークポイントを握ったが、地力に勝るクレイバノワは4度目のマッチポイントを決めてゲームセット。

昨年5月にホジキンリンパ腫と言う悪性のリンパ腫だと診断されたクレイバノワ。その後はイタリアの病院で化学療法を受けて治療に専念。徐々に病魔が消え去り、昨年12月に受けた最後の検査で復帰へのゴーサインが出ると、アメリカはフロリダへ渡り、今大会での復帰へ照準を合わせて練習とトレーニングに励んでいた。

「今日は勝つ事が出来て本当に嬉しいです。試合をとても楽しむ事が出来ました。勝てなかったら怒りが込み上げてしまうような気分ではありませんでした。試合やテニスへの色々な思いが本当に最高で、そんな感情を一番恋しく思っていたのです。」と、コートに立った気持ちを語っていた。

「普通の状態でいる他の選手達は1回戦を勝っただけかも知れませんが、私にとって心の中ではとても感慨深いものでした。そしてコートサイドで観ていてくれたコーチや友人達も同じ気持ちだと思います。」

「第1セットを落としても、前向きな気持ちに徹して、頑張り続けたのです。勝てなくても良いとも思っていました。なぜなら自分自身を楽しんでいたからです。だからあそこまで頑張って逆転する事ができたのだと思います。」とクレイバノワは試合を振り返っていた。

クレイバノワは2回戦で第22シードのM・キリレンコ(ロシア)と対戦する。今大会ではシード選手32名全員が1回戦を免除されているため、キリレンコは2回戦からの登場。

同じく主催者推薦で出場で19歳のH・ワトソン(英国)がS・シルステアを6-3, 3-6, 7-6 (7-4)の接戦の末に下し、初戦突破を果たした。

昨年9月には世界ランク87位を記録するなど、躍進のシーズンとなったワトソンだったが、オフシーズン中に足首を負傷。シーズン開幕から試合に臨むも、WTA大会の本戦で勝利を飾る事は出来ずにいた。

この日のワトソンは、世界ランク48位と格上のシルステアに勝敗が決まる第3セットで0−5と大きくリードを奪われ、崖っぷちに立たされた。しかしそこから猛反撃に出たワトソンは、そのセットをタイブレークへと持ち込むと、2時間12分の接戦を制して昨年9月以来となるWTA大会本戦での勝利を飾った。

「彼女(シルステア)は第3セットの5−0まで本当に良いプレーをしていました。ただ前を向いて戦い続けました。目の前のポイントだけに集中していました。挽回する途中でもマッチポイントも握られていましたが、落ち着いてプレーする事に心掛け、それが良い方向へ向いたのです。」とワトソンは反撃に出た時の気持ちを語っていた。

2回戦でワトソンは第27シードのL・サファロバ(チェコ共和国)と対戦する。

この日行われたその他の1回戦の結果は以下の通り。

S・チャン(中国) ○-× E・バルタチャ(英国), 6-7 (5-7), 6-3, 6-2
L・ドミンゲス=リノ(スペイン) ○-× B・ヨバノフスキ(セルビア), 6-3, 6-3
T・ピロンコバ(ブルガリア) ○-× P・マーティク, 6-3, 6-2
E・マカロバ(ロシア) ○-× J・ドキッチ(オーストラリア), 6-1, 7-5
M・イラコビッチ(ニュージーランド) ○-× M・ヨハンソン(フランス), 4-6, 6-4, 6-4
A・タチシュビリ(グルジア) ○-× T・パスゼック(オーストリア), 6-4, 4-3 途中棄権
M・バーテル(ドイツ) ○-× G・アーン(ハンガリー), 6-1, 6-0
鄭潔 ○-× L・フラデカ(チェコ共和国), 6-1, 6-4
S・ハレプ(ルーマニア) ○-× C・スアレス・ナバロ(スペイン), 6-7 (5-7), 6-3, 6-3
C・シーパース(南アフリカ) ○-× I・C・ベグ(ルーマニア), 3-6, 6-3, 6-0

今大会の上位シードは、今季ここまで23試合負け無しのV・アザレンカ(ベラルーシ)が第1シード。第2シードにM・シャラポワ(ロシア)、第3シードにP・クヴィトバ(チェコ共和国)、第4シードにC・ウォズニアキ(デンマーク)、第5シードにA・ラドワンスカ(ポーランド)、第6シードにS・ストザー(オーストラリア)、第7シードにM・バルトリ(フランス)、第8シードにN・リー(中国)と続く。

また日本からは森田あゆみ(日本)クルム伊達公子(日本)が本戦にエントリーしており、森田は主催者推薦のG・ムグルザ=ブランコと、クルム伊達も主催者推薦で出場で元世界ランク1位のV・ウィリアムズ(アメリカ)と、現地水曜日の1回戦で対戦する。

またクルム伊達はチャンとのペアーでダブルスにもエントリーしており、1回戦でV・キング(アメリカ)/M・ニクルスク(ルーマニア)組と対戦する。

今大会の予選には土居美咲(日本)が出場しており、月曜日に行われた予選1回戦で予選第2シードのA・ケタボング(英国)を6-4, 6-3で、この日行われた予選最終ラウンドでは予選第16シードのA・ルス(オランダ)を7-6 (7-4), 6-2といずれもストレートで下し本戦入りを決めた。

本戦1回戦で土居は、S・ソレル=エスピノーサ(スペイン)と対戦する。

今大会の優勝賞金はシングルス71万2000ドル、ダブルス24万1010ドル。

(2012年3月21日12時44分)

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