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ブライアン兄弟として有名なB・ブライアン(アメリカ)とM・ブライアン(アメリカ)の双子のダブルスペアは、今季のダブルス・ランキングを同率の1位で終えたが、今週で世界ランク1位として271週目となり、これまでJ・マッケンロー(アメリカ)が保持していたダブルス世界1位の世界最長記録である270週を抜き、新記録を樹立した。
ボブとマイクは、キャリアのほとんどをペアを組んでダブルスでツアーを回っており、2003年の全仏オープンで両者初のグランドスラム優勝を飾り、その年の9月8日に初めてダブルス・ランキングで世界1位に上り詰めた。
その後、2005年には地元のUSオープン、翌2006年には全豪オープンとウィンブルドンを制し、ダブルスでの生涯グランドスラムを達成していた。
今年のウィンブルドンでは10回目となるグランドスラム優勝を果たし、その優勝を含む8大会でタイトルを獲得して世界ランク1位でシーズンを終えた。
「最長記録を達成出来たことは最高の気分です。今年に入るまで、この記録のことは考えていませんでした。271週なんて天文学的数字です。この偉業の達成と常に尊敬していたマッケンロー氏を越えた事は本当に凄い事だと思います。同時にダブルスペアとしても最多優勝記録でもあります。これは私達がテニス人生を通して安定した成績を収めて来た証拠ですし、1位の座を渡したくないと言う思いの表れでしょう。」
とマイクは喜びを語っている。一方、来年1月に奥さんのミッシェルさんが第一子を出産予定のボブはおどけながらこう加えた。
「結婚したことに次いで2番目に嬉しいことです。そして来年1月には娘が生まれるので、3番目のことになってしまうでしょう。」
両者がこれまでに獲得したタイトルは実に75個にも及ぶ。これはシングルスでP・サンプラス(アメリカ)の64個やR・フェデラー(スイス)の70個を上回るもの。また、そのサンプラスがシングルスで持つ世界ランク1位の在位最長記録の286週(フェデラーは285週)には、あと15週に迫った。
「サンプラスもフェデラーも信じられないことを成し遂げました。その記録と比べられる事や、そんな選手達と一緒に語られることはとても光栄な事です。」とボブは、テニス史を代表する選手達に肩を並べた嬉しさを表した。
「シングルスとダブルスでは違うかも知れませんが、それでもトップにいる事は最高の事ではないでしょうか。こんなに長い間、そこにいられた事には喜びを感じています。13年間のテニス人生で、幸運にも健康でいられて、今もそれを続けられています。引退した後に振り返って、私達が成し遂げた事を誇りに思うでしょう。」
ボブとマイクは、スタンフォード大学に籍を置いた学生時代には、NCAA(全米大学選手権大会)で、1997年と1998年に同大学を優勝へ導いた。特にボブは、1998年にシングルス、マイクと組んだダブルス、加えてチーム優勝の3冠に輝いていた。
1998年にプロ転向した両者は、2001年2月のメンフィス大会でツアー初優勝を飾り、世界のトップ・ダブルスペアへと上り詰めて行った。現在33歳のブライアン兄弟が来年も健康でプレーを続ければ、選手生命の長いダブルスでは、さらなる記録の更新が期待される。
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