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男子テニスの国別対抗戦であるデビスカップの決勝(スペイン/セビリア、クレー)の対戦組み合わせが発表され、オープニングマッチとなるシングルスでは、世界ランク2位のR・ナダル(スペイン)と同26位のJ・モナコ(アルゼンチン)が対戦することが決まった。
この対戦は初日となる金曜日にシングルス2試合、土曜日にダブルス1試合、そして日曜日に行われるシングルス2試合の計5試合で勝敗が争われる。
初日のシングルス第2試合では、世界ランク5位のD・フェレール(スペイン)と同11位のJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)が対戦する。またダブルスではスペインからF・ロペス(スペイン)とF・ベルダスコ(スペイン)が、アルゼンチンからはD・ナルバンディアン(アルゼンチン)とE・シュワンク(アルゼンチン)が登場する予定となった。
ドロー抽選が行われた会場でモナコは「最初の試合ということだけでなく、親友でもあるラファとの対戦なのはタフです。これは新しい挑戦ですが、初めてのデビスカップ決勝なので、モチベーションは上がっています。と、早くも臨戦態勢。
27歳のモナコは、これまでのデビスカップでは5勝7敗の成績を残している。その一方でナルバンディアンはシングルスで22勝5敗、クレーコートでは10勝1敗としている。
対するスペイン代表のナダルとフェレールは、今大会のクレーコートでは2人合わせて25勝0敗という完璧な戦績を残している。
「やらずに勝てる試合はありません。誰かが最初にプレーしなくてはなりませんし、スペインのために1ポイントを獲得したいと思います。」とナダル。「疲れているとしても、ベストの状態でコートに立つ努力を続けます。全てのポイントが難しいものになるでしょう。」
もしアルゼンチンが金曜日と土曜日に行われる3試合で最低1試合に勝利した場合、日曜日に行われるリバース・シングルスではモナコの代わりにナルバンディアンを起用する可能性もある。
元世界ランク3位で2002年のウィンブルドンでは決勝に進出しているナルバンディアンは、今年10月のストックホルム大会を最後に試合に出場しておらず、この対戦でもダブルス要員として起用されている。
テニスの試合とは別に、睡眠の面ではスペインが一歩リードしている。ドロー抽選が行われた木曜日、アルゼンチンチームはドーピングテストのために午前6時半での起床を余儀なくされていた。
アルゼンチン代表監督のT・バスケスは「休養日だというのに、我々は休息を取ることができなかった。とても適切だったとは思えません。その前日の違うときでもテストはできたはずですが、残念なことに、それは我々が決められることではありません。」と、憤りを隠さなかった。
バスケスによると、ナルバンディアン、モナコ、そしてデル=ポトロの3選手がテストを受けたとのこと。
「僕ら全員がクリーンな競技を望んでいます。」とナダル。「しかし、そのシステムやその適用方法については問題が多いです。」
今シーズンは世界ランク1位の座をN・ジョコビッチ(セルビア)に譲ったナダルであるが、デビスカップでは2004年のデビュー戦で敗れて以来、全勝を守っている。また2004年の決勝では、アメリカを破る原動力となり母国にタイトルをもたらしていた。
その当時のナダルのチームメイトであったC・モーヤ(スペイン)は、ナダルを破ることは簡単なことではないと語っている。
「彼はいつでもデビスカップに価値を感じているし、素晴らしいリーダーだ。彼はチームに2勝を保障してくれる。彼はチームメイトに囲まれることや、国のために戦い、そのプレッシャーを感じることを気に入っているね。」
スペインは今回の決勝が、2000年の初優勝から数えて6度目。アルゼンチンは通算4度目の決勝となる。
スペインとアルゼンチンは2008年にも決勝で対戦しており、その時はアルゼンチンが優勢とみられていながらも、ナダルを怪我で欠いていたスペインが勝利している。
今回がキャリア通算3度目の決勝となるナルバンディアンは「今回は全てが違います。」と、悲願の初優勝への意気込みを語っていた。
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