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今週末に行われるデビスカップ決勝のために、敵地スペインに乗り込んできたアルゼンチン。対戦に先駆けて行われた記者会見で、ホームとして負けられないスペインに早くもプレッシャーをかけた。
世界ランク2位のR・ナダル(スペイン)と同5位のD・フェレール(スペイン)を擁するスペインは、2009年以来5度目の優勝を狙う。対するアルゼンチンは4度目の決勝進出にして、悲願の初優勝を目指す。
3日間かけてシングルス4試合、ダブルス1試合で行われる対戦は、金曜日からオリンピック・スタジアムのクレーコートで開幕する。初日となる2日は、シングルス2試合が行われる。
アルゼンチン代表のD・ナルバンディアン(アルゼンチン)は「常にプレッシャーはあります。特に決勝ではね。だけど、彼らの方が本命視されているから、僕らよりもプレッシャーがあるでしょう。とても複雑な対戦です。僕らは勝てるかもしれませんし、全試合で負ける可能性もあります。準備万端にしておく必要があります。」と、決勝への意気込みをコメントしている。
2000年に今大会で初優勝を飾っているスペインは、1999年からホームで20連勝を飾っている。また、ナダルとフェレールはクレーコートでは合わせて25勝0敗と絶対的な強さを誇っている。さらにナダルは2004年の今大会デビュー戦以外は、シングルスで負けていない。
アルゼンチン代表監督のT・バスケスは「4-1や3-2で勝利することも、1-4で負ける可能性もあります。クレーコートに立ったラファは要塞のようです。フェレールもです。」と、早くも警戒を強めている。
アルゼンチンとスペインは2008年の決勝でも対戦しており、その時はアルゼンチンのホームで行われたにも関わらず、ナダルを怪我で欠いていたスペインが優勝していた。
そのことについてJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)は「あれは完全に過去のことです。あの決勝の後、僕たちは成長しました。自分のテニスも良くなりましたし、また違うチャンスを手にしました。」と、過去とは違うことを強調した。
さらにデル=ポトロは「全ての決勝は違うものです。ここには違う選手が集まり、違うサーフェス、違うスタジアム、そして今回はスペインが本命です。もし僕たちの調子が良く、集中力を切らさなければ、3年前とは違う結果になるでしょう。」と、雪辱を誓った。
両国はすでに試合会場での練習を行っているが、アルゼンチン代表チームはコートにかかる独特の影に慣れる必要がある。
コートの状態についてバスケス監督は「比較的、球足が速くて滑りやすい。」としたうえ「光が当たる場所と暗い場所があるので、ボールが良く見えません。しかし、これは仕方のないことなので、慣れるしかありません。ボールも少し変わっています。」とコメントしている。
先週行われていたATPワールドツアー・ファイナルに出場していたナダルであったが、ラウンドロビンで敗退を喫すると、テニスに対する意欲が薄れてきたことを認めている。
金曜日に行われるシングルスで、バスケス監督はナルバンディアンかJ・モナコ(アルゼンチン)のどちらかをナダルと対戦させるか選ぶこととなる。もう一方の試合では、デル=ポトロとフェレールが対戦する見込み。
世界ランク11位のデル=ポトロは「この対戦での勝利は、全てが難しく、複雑なものになるでしょう。特に金曜日は、自分もとても難しい試合になるでしょうし、ほかの選手にとっても大変なものになるでしょう。」と、厳しい戦いになることを予想している。
ベラキス監督は、今回の代表チームにJ・I・チェラ(アルゼンチン)を帯同させているが、木曜日に行われる対戦組み合わせ発表の際、ダブルスのスペシャリストであるE・シュワンク(アルゼンチン)をメンバー入りさせると予想されている。
一方でスペイン代表監督のA・コスタ(スペイン)は、ダブルス要員としてF・ロペス(スペイン)とF・ベルダスコ(スペイン)を起用するとされている。
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