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男子テニスツアーのイフ・ストックホルム・オープン(スウェーデン/ストックホルム、賞金総額53万1千ユーロ、ハード)は日曜日に決勝戦を行い、第1シードのR・フェデラー(スイス)がノーシードから勝ち上がっていたF・マイヤー(ドイツ)を6-4, 6-3のストレートで下し、今季3勝目を決めた。フェデラーは同時に優勝賞金18万1750ドルを獲得した。
これでATPツアー64勝目を達成したフェデラーはP・サンプラス(アメリカ)の記録に追いつき、1968年のオープン化以降で優勝数歴代4位をマークした。1位はJ・コナーズ(アメリカ)で109勝しており、2位はI・レンドル(アメリカ)の94勝、3位はJ・マッケンロー(アメリカ)で77勝している。
試合後、フェデラーは「ピート(サンプラス)の記録に追いついたなんて信じられないことです。」と話した。「自分の最後の優勝がいつになるのかなんて分らないこと。だからどの大会の優勝でも十分に味わうようにしています。」
決勝で先行したのは世界ランク47位のマイヤーの方だった。第1セットの第7ゲームでブレークに成功すると、そのまま同セットの先取を試みる。
しかしそれで火が付いたのか、そこから世界2位のフェデラーの猛攻が始まり、ウィナーを連発すると、逆転で第1セットを先取する。
第2セットに入るとフェデラーはここ最近では最高のプレーをみせ、力強さと繊細さを組み合わせてマイヤーを翻弄すると、見事なストレート勝ちを決めた。試合時間は63分だった。
四大大会で16勝しているフェデラーは金曜日に9年連続での年間50勝を達成しており、これはオープン化以降5人目のこと。最後にこの記録を達成したのはサンプラスだった。
この記録についてフェデラーは「昔は自分を世界に対して証明したい気持ちが強かった。だから勝利にばかりこだわっていて、楽しんでいなかった。でも今では楽しめるようになっている。自分以外の誰にも証明する必要がないからね。」と述べ、精神的に成熟した様子をみせている。
またフェデラーは「どの大会での優勝も特別なもの。でも今回の優勝はどの優勝よりも記憶に残ると思う。」と話した。
一方、敗れたマイヤーはツアー初優勝を狙ったが、フェデラーの壁は厚かった。マイヤーは今回3度目の決勝進出で、決勝を戦うのは4年ぶりのことだった。今大会ではフェデラーが苦手としているR・ソデルリング(スウェーデン)を準々決勝で下しており、この点でもフェデラーはラッキーだったと言える。
これで両者の対戦成績はフェデラーの3勝0敗となった。フェデラーは3試合すべてでストレート勝ちを決めている。フェデラーは過去5年間で40位以下の選手に負けたことはわずか5度しかなく、驚異的な強さを誇っている。
マイヤーは「第1セットが取れなかった時点で試合は決まっていたように思います。私は疲れ果てており、一方で彼(フェデラー)のプレーはどんどんよくなっていました。でもスコア以上には接戦だったと思っています。」と話した。
フェデラーは準々決勝で同胞のS・ワウリンカ(スイス)に1セットを奪われ、準決勝のI・リュビチッチ(クロアチア)戦でも試合序盤でブレークされながら逆転勝ちを収めての勝ち上がりだった。
フェデラーはスウェーデンの大会で優勝したのは初めてのことで、これまで18カ国で優勝を決めている。
フェデラーは「どんな大会でも優勝するのは気分のいいこと。でもこれまで優勝したことがない国での優勝はなおさらです。マイヤーは決勝でいいプレーをしていましたから、私もいいプレーを心がけました。」と敗者をたたえていた。
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