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男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズである上海マスターズ(中国/上海、賞金総額324万ドル、ハード)は木曜日に3回戦を行い、第13シードのJ・メルツァー(オーストリア)が世界王者のR・ナダル(スペイン)を6-1, 3-6, 6-3で破り、準々決勝に進出する波乱が起きた。今シーズン、ナダルが出場した大会で準々決勝に進めなかったのは初めてのこと。
試合後、ナダルは「驚いてはいない。いいプレーができなかったからね。コート上では動きが遅かったし、ミスもいつも以上に多かった。全般的に疲れていた。肉体的にも精神的にもね。毎週毎週、勝てるとは思っていない。今年は全体的にいいプレーができていると思う。」と話した。
ナダルは過去にメルツァーと3度対戦し、1セットも落としたことがなかった。全仏オープンの準決勝でも対戦し、そのときも勝っていた。
ナダルは9月のUSオープンで優勝し、史上7人目の生涯グランドスラムを達成していた。また先週行われた楽天ジャパンオープンで今季7勝目を挙げ、今大会では今季8勝目を狙っていたが、過密なスケジュールにより疲れがたまっていたようだ。
29歳のメルツァーは終始攻撃的なプレーをみせ、フォアハンドでウィナーを重ねた。メルツァーはナダルのセカンドサーブを攻撃し、第1セットでは2度のブレークをマークすると、6-1でセットを先取した。時間はわずか40分だった。
メルツァーは「試合開始後、数ゲームしてから、ナダルが調子が悪いのに気付いた。ミスが多く、バックハンドをネットにかけていた。そのまま行けば、ナダルがリズムに乗れず、チャンスがあると思った。」と話している。
第2セットに入ると、走りながらのバックハンドをダウンザラインに決めたナダルがこの試合の唯一のブレークに成功、そのまま第2セットを奪い返す。
第3セットに入ると2-2からメルツァーがブレークに成功、第8ゲームではナダルが3度にわたってマッチポイントを凌いだが、その直後の第9ゲーム、メルツァーがサービスゲームをしっかりとキープ、試合に終止符が打たれた。
その他の試合では、USオープン以来の大会出場となっているR・フェデラー(スイス)がA・セッピ(イタリア)を6-3, 6-4で下し、準々決勝に進んだ。準々決勝ではR・ソデルリング(スウェーデン)と対戦する。ソデルリングは第11シードのD・フェレール(スペイン)を7-5, 6-4で下しての勝ち上がり。両者はこれまで14度の対戦があり、13勝1敗でフェデラーが大きくリードしている。
試合後、フェデラーは「ソデルリングとの過去の対戦成績では大きくリードしているけれど、彼を尊敬しているし、試合を楽しみにしている。サーブ、フォア、バックでの強打に対応していきたい。」と述べていた。
A・マレー(英国)は予選勝者のJ・シャーディ(フランス)を6-3, 6-4で下し、今季9度目のベスト8入りを決めた。また世界トップ8人のみが参加できる来月末のツアー最終戦への切符も同時に手に入れた。
試合後、マレーは「プレッシャーがかかっている中でいいサーブが打てた。これはとても重要なこと。」と語った。
マレーはシードのため1回戦がなく、2回戦では主催者推薦で登場の465位の選手と対戦しており、これまで比較的楽なドローとなっている。そのマレーは準々決勝でJW・ツォンガ(フランス)と対戦する。ツォンガは3回戦で第12シードのF・マイヤー(ドイツ)を7-5, 6-3で退けての勝ち上がり。
先週のチャイナ・オープンで優勝し、2大会連続優勝を目論むN・ジョコビッチ(セルビア)は、3回戦でR・ガスケ(フランス)を6-1, 6-1で一蹴し、ベスト8入りを決めている。
試合後、ジョコビッチは「試合開始後から調子がよかった。プレッシャーをかけ、攻撃的なプレーができた。」と試合を振り返った。
ジョコビッチは準々決勝でG・ガルシア=ロペス(スペイン)と対戦する。ガルシア=ロペスはウィンブルドン準優勝で第7シードのT・ベルディフ(チェコ共和国)を7-6(7-4), 6-3で倒して勝ち上がっている。
今大会の優勝賞金は61万6500ドル。
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