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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会11日目の9日、男子シングルス準々決勝が行われ、第12シードのM・ヨージニ(ロシア)が第25シードのS・ワウリンカ(スイス)を3-6, 7-6 (9-7), 3-6, 6-3, 6-3で撃破、4年ぶり2度目となるベスト4進出を決めた。
「多分、僕の方が少しだけラッキーだった。」と語ったヨージニは、準決勝で第1シードのR・ナダル(スペイン)と第8シードのF・ベルダスコ(スペイン)の勝者と決勝進出を懸けて対戦する。
4年前のヨージニは、今大会にノーシードとしての出場ながらも、ナダルを含む4人のシード選手を破り準決勝に進出する快進撃を見せていた。その時の準決勝では、A・ロディック(アメリカ)に敗れ決勝進出はならなかった。
この日の試合はヨージニにとって、今大会2回目となるシード選手との対戦となる。ヨージニは3回戦で、第18シードのJ・アイズナー(アメリカ)を破っている。
この日もセンターコートでは強風が吹き荒れており、両者は試合を通してショットのコントロールに苦しんだ。試合が終わった時、ワウリンカは71本、ヨージニは57本もの凡ミスを犯す結果となっていた。またヨージニはサービスエース、ウィナーの数ともにワウリンカを下回っていたが、エラーの差が勝敗を分けることとなった。
ヨージニとワウリンカはこれまで2勝2敗と勝ち星を分けており、この日の試合でも勢いが両者の間で拮抗する展開となった。第1セットではワウリンカが優勢に試合を進め、2度のブレークでセットを先制する。
第2セットではお互いに2度のブレークに成功すると、タイブレークに突入。タイブレークでも一進一退の攻防が続いたが、最後はヨージニが強烈なフォアハンドの逆クロスでワウリンカのラケットを弾くと、1セットオールで試合は第3セットへ。
第2セットを奪ったヨージニが勢いに乗るかと思われたが、第3セットに入るとワウリンカが序盤から3-0とリードを奪い、そのままセットを奪取する。
そして第4セット、一気に勝負を決めたいワウリンカであったが、今度はヨージニがゲームカウント3-0とリードを奪う。ここでワウリンカはトレーナーをコートに呼び、左ひざにテーピングを施してもらう。ワウリンカは、マレーとの試合で痛めた右の太ももにテーピングをした状態で試合に臨んでいた。
第4セットを奪ったヨージニは、ファイナルセット第1ゲームでブレークに成功する。しかし、ワウリンカもブレークバックに成功しゲームカウントは2-2に。第4ゲーム後、ヨージニが右足の治療を受けるために試合は5分ほど中断。そして再開後の第5ゲーム、ヨージニがこのセット2度目のブレークを奪う。
さらにヨージニは第9ゲームでもブレークに成功しゲームセット、試合時間は4時間ちょうどだった。勝利したヨージニは、ラケットを頭に乗せ客席に向かって敬礼するポーズで勝利を祝った。
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