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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会5日目の3日、女子シングルスのボトムハーフ3回戦が行われ、元女王であるA・イバノビッチ(セルビア)がV・ラッツァーノ(フランス)に7-5, 6-0のストレートで勝利、グランドスラムでは昨年のウィンブルドン以来となる4回戦進出を果たした。
4回戦でイバノビッチは、ディフェンディング・チャンピオンで第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)とベスト8進出をかけて対戦する。クレイステルスは、第27シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)に6-3, 6-0で快勝、順当に4回戦進出を決めている。
2008年の全仏オープンを制し世界ランク1位の座を射止めていたイバノビッチであったが、その後は怪我やスランプに泣かされ、一時は65位までランキングを下げたこともあった。今はランキングも40位台まで上昇してきており、さらなるランキングアップを目指している。
「証明する結果がないときに、信じることは難しいことです。しかし、今は良いプレをしていると本当に思います。色々なものが戻り始めましたし、コートでもその成果が出ています。」と、イバノビッチは復活への手ごたえについてコメントしている。
イバノビッチは今大会に出場している選手でも、成績を急激に落とした元ナンバー1の一人である。M・シャラポワ(ロシア)は怪我とリハビリで長くツアーを離れている間、そのランキングを100位以下まで落としたが、今では17位まで再浮上している。またD・サフィーナ(ロシア)はまさにスランプの最中で、昨年大会でのトップランカーが今では50位までに落ち込んでいる。
イバノビッチも急激にランキングを落とした一人で、その時は親指、膝、そして太ももと、度重なる怪我に悩まされていた。
「一箇所だけでなく他の部分にも疑いを持ってしまいました。だけど、試合に負け続けるのは辛いことですし、どんなに頑張っても結果がでないようなものです。」
これから対戦するクレイステルスも、ツアーを離れてから復帰する苦労を知っている選手だ。2年振りにツアー復帰を果たした直後に出場した昨年大会では、ランキングがないにも関わらずタイトルを獲得し、今では世界ランク3位にまで上り詰めている。
「彼女と私は良い友達ですし、彼女の調子が戻ってきたのは嬉しいことです。」とクレイステルス。「私がプレーをしていない時、彼女のことを近くで追いかけていましたし、全仏オープンで優勝するところも見ました。そしてそこから、彼女は少しだけ何かを失いました。」
イバノビッチとクレイステルスは、今大会の前哨戦でも対戦しており、その時は第1セット序盤でイバノビッチが左足を負傷し、無念の棄権敗退となっている。イバノビッチは、クレイステルスのような良い人物でありトップでもある選手との対戦を楽しみだと言っている。
「私が大変だったときに、彼女はメッセージをくれました。とても協力的でした。本当に珍しいことですし、素敵なことでした。そういう時こそ、誰が友達なのか分かるというものです。」とイバノビッチはクレイステルスについて語っている。
この他の試合の結果は以下の通り。
V・ウィリアムズ(アメリカ) (3) ○-× M・ミネッラ, 6-2, 6-1
S・ストザー(オーストラリア) (5) ○-× S・エラーニ(イタリア), 6-2, 6-3
F・スキアボーネ(イタリア) (6) ○-× A・ボンダレンコ(ウクライナ) (29), 6-1, 7-5
E・デメンティエワ(ロシア) (12) ○-× D・ハンチュコバ(スロバキア) (24), 7-5, 6-2
S・ペア(イスラエル) (16) ○-× F・ペネッタ(イタリア) (19), 6-4, 6-4
A・パブリュチェンコワ(ロシア) (20) ○-× G・ドゥルコ(アルゼンチン), 6-1, 6-2
この日のナイトセッションに登場したヴィーナスが快勝しているほか、勝ち残った上位陣が順当に4回戦進出を果たしている。
今大会の優勝賞金は170万ドル。
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