HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会3日目の1日、ボトムハーフの女子シングルス2回戦が行われ、ナイトセッションに登場した第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)は、予選から勝ち上がってきたS・ピアーズ(オーストラリア)に6-2, 6-1で勝利、順当に3回戦進出を決めた。
今大会のディフェンディング・チャンピオンであるクレイステルスは、19歳で世界ランク201位のピアーズから6度のブレークを奪うなど終始圧倒、わずか56分で3回戦進出を決めている。
大会連覇を目指すクレイステルスは、3回戦で第27シードのP・クヴィトバ(チェコ共和国)と対戦する。今季のウィンブルドンでベスト4進出を果たしていたクヴィトバは、E・バルタチャ(英国)を7-6 (7-5), 6-3のストレートで破り、3回戦進出を決めている。
この日のデイセッションでは、選手が試合中に倒れるという事件が起きていた。
その事件は第10シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)とG・ドゥルコ(アルゼンチン)の2回戦で、ドゥルコが第1セット5-1とリードし場面で起きた。アザレンカが突然プレーを中断すると、そのままコートに倒れこんだ。場内が騒然とする中、コートサイドに待機していたトレーナーが駆け寄ると、白いタオルでアザレンカの足を覆い、水を持ってくるように叫んだ。
その後しばらくはコート上で治療は続けられたが、結局アザレンカは車いすに乗せられコートから連れ出され、そのまま病院に送られた。病院ではいくつかの検査が行われ、その結果、アザレンカは軽い脳震盪を起こしたとの事。
今年のニューヨークは例年にないほど暑い日が続いており、3日連続で気温は32度を超しているばかりか、コート上の温度は40度にも達しようとしている。しかし、トーナメント側によれば、今回のアザレンカの体調不良は熱中症ではないとしている。
実際、アザレンカが発表したコメントでは、試合前のウォーミングアップをジムで行っていた最中、頭部と腕を強打していたとのこと。
「試合前にメディカルチームのチェックを受け、試合中も様子を見るためにコートサイドにいてもらいました。試合が進むにつれて気分が悪くなり、頭痛とめまいが始まりました。」
試合序盤からアザレンカはぐったりとした様子を見せており、ポイント間で時間を長く取り、時おり表情をくもらせるなど、体調に問題があるのが明らかだった。この時についてアザレンカは「目の前が見えづらくなり、衰弱し始めた。」と語っている。
思わぬ形での勝利となったドゥルコは「恐ろしいことです。誰かの体調が悪いのを見るのは良いことではないし、こんな形での勝利もです。彼女が回復していると良いですが。」と、アザレンカの体調を気遣った。
昨年の今大会でベスト8に進出する快進撃を見せていたM・ウダン(アメリカ)と第29シードのA・ボンダレンコ(ウクライナ)の試合は、ボンダレンコが6-2, 7-5のストレートで勝利している。
「本当に残念です。」とウダン。「あと10年はキャリアが続くとしたら、あと10回はUSオープンに出場できます。だから、来年の大会が間違いなく楽しみになるでしょう。」と、早くも来年に思いを馳せていた。
この他の試合の結果は以下の通り。
V・ウィリアムズ(アメリカ) (3) ○-× R・マリーノ(カナダ), 7-6 (7-3), 6-3
S・ストザー(オーストラリア) (5) ○-× A・ロディオノワ, 6-1, 6-4
F・スキアボーネ(イタリア) (6) ○-× M・カメリン(イタリア), 6-2, 6-1
E・デメンティエワ(ロシア) (12) ○-× S・バンマー(オーストリア), 6-3, 6-4
V・ラッツァーノ(フランス) ○-× M・バルトリ(フランス) (13), 7-5, 6-4
S・ペア(イスラエル) (16) ○-× P・パルメンティエ(フランス), 6-2, 6-3
F・ペネッタ(イタリア) (19) ○-× A・サバイ(ハンガリー), 6-1, 6-4
A・パブリュチェンコワ(ロシア) (20) ○-× S・ミルザ(インド), 6-2, 6-4
A・イバノビッチ(セルビア) ○-× 鄭潔(中国) (21), 6-3, 6-0
D・ハンチュコバ(スロバキア) (24) ○-× V・キング(アメリカ), 5-7, 6-3, 6-4
S・エラーニ(イタリア) ○-× A・クレイバノワ(ロシア) (28), 6-2, 6-3
M・ミネッラ ○-× T・ピロンコバ(ブルガリア) (32), 6-4, 6-0
元女王であるイバノビッチが第21シードの鄭潔を破っているほか、第13シードのバルトリ、第28シードのクレイバノワ、そして第32シードのピロンコバが2回戦で姿を消している。
今大会の優勝賞金は170万ドル。
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.