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男子テニスツアーのロジャーズ・マスターズ(カナダ/モントリオール、賞金総額243万ドル、ハード)は大会初日の9日、シングルス1回戦11試合が行われ、地元カナダから主催者推薦で出場のP・ポランスキー(カナダ)が全仏オープンでベスト4入りを果たした第13シードのJ・メルツァー(オーストリア)を7-6 (10-8), 6-4のストレートで下す大金星を飾り2回戦進出を決めた。
世界ランク207位のポランスキーは、同15位のメルツァーに対しスタートから粘りのあるプレーで食い下がり、詰め掛けた地元ファンの声援も味方に付け安定したサービスゲームを見せ、第1セットをタイブレークの接戦の末に奪うと、第2セットでも1度もブレークを許さず、逆にメルツァーから1度ブレークを奪い1時間47分で今大会最初のシードダウンを勝ち取り、地元の声援に応えた。
「この試合まで、トップ選手達ととても良い練習が出来ていたんだ。だからこの日も彼(メルツァー)を倒せると信じてコートに立ったのさ。だから勝利できたと思う。今日の自分のテニスには十分満足しているし、試合を通して本当に集中していたよ。」と、試合を振り返ったポランスキーは、自分のプレーに満足げだった。
2回戦でポランスキーはV・ハネスク(ルーマニア)と3回戦進出を懸けて対戦する。ハネスクはこの日、同じく主催者推薦で出場のM・ラオニックを6-4, 6-4のストレートで下しての勝ち上がり。
その他、この日の1回戦に登場したシード勢では第12シードのM・ヨージニ(ロシア)がG・シモン(フランス)を6-4, 6-4のストレートで、第14シードのN・アルマグロ(スペイン)がI・マルチェンコ(ウクライナ)を7-5, 5-7, 6-4のフルセットで下し、順当に2回戦へ駒を進めた。
ヨージニはP・ペッツシュナー(ドイツ)とA・ドルゴポロフ(ウクライナ)の勝者と、アルマグロはM・ロドラ(フランス)とS・ヒラルド(コロンビア)の勝者と2回戦で顔を合わせる。
その他の試合結果は以下の通り。
K・アンダーソン(南アフリカ) ○-× L・メイヤー(アルゼンチン), 7-6 (7-2), 6-4
J・ベネトー(フランス) ○-× D・イストミン(ウズベキスタン), 6-4, 6-4
T・ロブレド(スペイン) ○-× J・ニエミネン(フィンランド), 6-1, 6-4
J・I・チェラ(アルゼンチン) ○-× A・ファリャ(コロンビア), 6-0, 6-3
S・スタコフスキ(ウクライナ) ○-× R・ガスケ(フランス), 7-5, 6-1
T・デ=バッカー(オランダ) ○-× F・ロペス(スペイン), 7-6 (7-2), 6-3
E・ガルビス(ラトビア) ○-× T・ベルッチ(ブラジル), 6-1, 6-4
今大会はシード選手16名中上位8選手は1回戦が免除されており、2回戦からの登場となっている。第1シードにR・ナダル(スペイン)、第2シードはN・ジョコビッチ(セルビア)、第3シードはR・フェデラー(スイス)、第4シードはA・マレー(英国)、第5シードはR・ソデルリング(スウェーデン)、第6シードはN・ダビデンコ(ロシア)、第7シードはT・ベルディフ(チェコ共和国)、第8シードはA・ロディック(アメリカ)と続く。
この日行われたダブルス1回戦にはトップ2シードのナダルとジョコビッチがペアーを組みシングルスに先駆けて登場した。シングルスの世界ランキング1位と2位と言う豪華なペアリングとなったこのダブルスは、地元から主催者推薦で出場のV・ポスピシル/ラオニック組と対戦。
初めてのコンビに加え、慣れないダブルスの試合のナダルとジョコビッチは、地元からの大きな声援を味方に付けた地元ペアの前に、7-5, 3-6, [8-10]と、ファイナルセットのスーパータイブレークの接戦の末に敗れた。ナダルとジョコビッチは共にシングルスの初戦となる2回戦は水曜日以降に予定されており、ナダルはS・ワウリンカ(スイス)と主催者推薦のF・ダンチェビッチ(カナダ)と、ジョコビッチはベネトーとそれぞれ対戦する。
また第3シードでエントリーのフェデラーは、大会前日の日曜日に29歳の誕生日を大会開催地であるトロントで迎えた。世界ランク3位としてこの大会を迎える過去2度優勝経験のあるフェデラーは「世界3位と言うのは、長いことなっていないランキング。それでも良い練習を重ねているし、他の選手もどんどん上達している。それが自分へのモチベーションにも繋がっているんだ。」と、まだまだ気力は失せていないようだった。フェデラーは火曜日にチェラとの2回戦に登場する。
今大会の優勝賞金は44万3500ドル。
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