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男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズであるBNLイタリア国際男子(イタリア/ローマ、賞金総額275万ユーロ、クレー)は2日、第3シードのR・ナダル(スペイン)が第13シードのD・フェレール(スペイン)を7-5, 6-2のストレートで破り、今大会通算5個目のタイトルと優勝賞金43万4000ユーロを手に入れた。
この日の勝利でナダルは、今季のクレーコートでの戦績を10勝0敗とするとともに、得意とするクレーコートでの圧倒的な強さを印象付けることとなった。ナダルは先々週に行われたモンテカルロ・マスターズでもタイトルを獲得している。
「モンテカルロの時のようなレベルではプレーできていなかった。だけど、それでも勝てたことが重要なこと。」とナダル。「多分ベストでないときに勝てた方が嬉しいね。どちらかと言えば精神的なことだと思う。」
前日の準決勝でE・ガルビス(ラトビア)とフルセットの接戦を演じていたナダルであったが、この日の試合では疲れた様子を見せることなく、同胞のフェレールの前に立ちはだかっていた。
今回の優勝で通算17度目のマスターズ大会制覇となったナダルは、A・アガシ(アメリカ)が持つマスターズ最多記録に並んだ。アガシは34歳のときに17勝目を達成したが、ナダルは23歳での達成となった。
また今大会の2回戦でガルビスに敗れている世界ランク1位のR・フェデラー(スイス)は、マスターズでは通算16個のタイトルを獲得している。
今大会は23日に始める全仏オープンの前哨戦として、重要な位置づけとなっている。「向上心を持ち続けることが重要なこと。それが中心だよ。」とナダルは、あくまで自らのパフォーマンスが重要だとしている。
ナダルが今大会で喫した唯一の敗戦は、2年前の初戦で同胞のJ・C・フェレーロ(スペイン)に対してだった。その時のナダルは、大会4連覇がかかっていたが、足のまめに悩まされており、本来の実力を発揮できなかった。
この日の試合は雨の影響で何度か中断しており、そのことがフェレールのプレーに影響を及ぼしていた。「球足が遅くなってしまい、ポイントを決めるのに問題を抱えてしまった。もちろん、ラファエルには重要なポイントでチャンスがあった。彼との対戦は大変だけど、自分のプレーには満足しているよ。」
この日の試合で最初にチャンスが巡ってきたのはナダル。ゲームカウント2-2で迎えたフェレールのサービスゲームで、5本のブレークチャンスを得たナダルであったが、ここはフェレールが何とか切り抜ける。
ゲームカウント4-4で迎えた弟9ゲーム、フェレールのサービスゲームで雨による1時間の中断を余儀なくされるも、集中力を切らさなかったフェレールがしっかりとキープする。しかし弟11ゲームで、ナダルがこの日最初のブレークに成功、6-5とリードを奪うと続く自らのサービスゲームをキープし、弟1セットを先取する。
弟2セットでは、ナダルが弟3ゲームでブレークに成功すると再び雨が降り始め、1時間45分の中断をはさむ。試合が再開されると、弟7ゲームで再びナダルがブレークに成功し5-2と大きくリードすると、続く弟8ゲームをキープしたナダルが、1時間44分で試合に終止符を打った。
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