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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会13日目の30日、男子ダブルス決勝が行なわれ、第1シードのB・ブライアン(アメリカ)/M・ブライアン(アメリカ)組が、第2シードのD・ネスター(カナダ)/N・ジモンイッチ(セルビア)組を6-3, 6-7 (5-7), 6-3のフルセットで下し、通算4個目となる全豪タイトルを手に入れた。
今大会連覇を達成したブライアン兄弟は、これでグランドスラム通算8勝目となった。
第1セット第9ゲームで2本のブレークピンチをしのぎ、このセットを先取したブライアン兄弟は、第2セットのタイブレークでも5-2と大きくリードをしていたものの、そこから5ポイントを連続で奪われ、第2セットを落としていた。
ファイナルセット第4ゲームでブレークに成功したブライアン兄弟は、そのリードを守りきり見事タイトルを獲得した。
第2セットのタイブレークについてボブは「他の小さな大会の決勝だったら、そこで気落ちしていただろうね。だけど、ここで2週間も試合をし続けて、グランドスラムの決勝でプレーしているとなれば、何もガッカリすることはないよ。」と語った。
「実際に第3セットでは、僕らのエネルギーが増したような気がした。身体から何かが抜け出したような感覚で、気がついたら終わっていたよ。」
2004年と2005年では準優勝に終わっていたブライアン兄弟は、2006年に今大会で初優勝を果たすと、そこからの5年間で4度もタイトルを獲得したことになる。
2008年にはブライアン兄弟から世界ナンバー1ダブルスの地位を奪っていたネスターとジモンイッチは、この兄弟に対し8勝4敗と勝ち越している。また昨年のウィブルドン決勝では、ブライアン兄弟を破りタイトルを獲得していた。
昨年末に世界ランク1位の座を取り戻していたブライアン兄弟は、それぞれのサイドを変えることでネスター/ジモンイッチ組との記録を塗り替えようとしている。
ライバルチームに対する作戦についてマイクは「何か違うことをしようと考えていたんだ。昨シーズン、彼らには多くの決勝で負けていたから、新しいものを見せてやろうと決めたんだ。キャリアの最初の頃は、あの陣形でプレーしていたから経験はあるんだ。グランドスラムの決勝でするのは初めてだったけど、助けになったようだね。」とコメントした。
この日の勝利でブライアン兄弟は、「ウッディーズ」の愛称で親しまれたT・ウッドブリッジ(オーストラリア)/M・ウッドフォード(オーストラリア)組が持つグランドスラム通算11勝の記録に、あと3勝に迫った。
双子の弟であるボブは「そのことはもちろん分かっているよ。だけど、もう少しで届くと思う。ウッディーズは僕らのアイドルで、彼らと同じステージで考えられることは、とても光栄なことだよ。もし僕らが健康でいられたら、その記録にも届くよ。」と記録について語った。
続けてボブは「もし僕らが達成したら、彼らが僕らにしてくれたことについて栄誉を授けることになるだろう。トッドが引退したとき、彼は僕らにアドバイスしてくれたんだ。僕らが若かったとき、彼らは本当に良くしてくれたんだ。」とかつてのチャンピオンとの思い出を明かした。
ブライアン兄弟は今年の4月に32歳の誕生日を迎えるが、彼らはあと数年はキャリアを重ねられると思っているようだ。
2分だけ先に生まれた双子の兄のマイクは「出来るだけ長く続けていたいと思うし、出来ると思う。身体的には問題ないよ。ダブルスは40歳くらいになってもプレーできる競技だし、大好きなんだ。」とダブルスへの想いを熱く語った。
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