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元女子世界ランキング1位のA・サンチェス=ビカリオ(スペイン)。そのサンチェス=ビカリオがスペインの最高裁判所から約350万ユーロ(約4億5,600万円)の支払いを命じられた。判決理由は、未払いの所得税があったため。
サンチェスは1989年から1993年までの5年間、アンドラ公国の住民であったと主張していたが、最高裁判決ではそのようには認められず、サンチェス=ビカリオは当該5年分の所得税を支払なければならないことになった。
アンドラ公国はフランスとスペインに挟まれた小国で、フランス大統領とスペインの司教を国家元首とする小さな国家。所得税や物品税がない国であり、税金対策として同国に移住するものは少なからずいる。
裁判所の判決文では「当該人物(サンチェス=ビカリオのこと)はスペイン住民でなかったことはなかったのは明白である」と述べられている。
「しかし彼女(サンチェス=ビカリオ)は他国の住民になるために申請をしていたと陳述しているが、当該国は彼女に対して申請が有効となったと通知したことは一度もない。」
「彼女は実際にアンドラ公国に在住したことはなく、在住する意思もなかった。」
サンチェス=ビカリオは2003年、高等裁判所の判決により未払い分の支払いを命じられた後に最高裁へと控訴しており、今回、その判決が出た。
サンチェス=ビカリオはグランドスラムのシングルスで4度の優勝を誇る実力者。1989年、1994年、1998年には得意のクレーコートで試合が行われる全仏オープンで優勝しており、また1994年の全米オープンでは、スペイン人女性として初の栄冠を手にしていた。
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