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地元勢のベネトーがフェデラー破る金星◇BNPパリバ・マスターズ

男子テニスツアーのマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、賞金総額275万ユーロ、ハード)は11日、シングルス2回戦12試合が行われ、地元勢のJ・ベネトー(フランス)が、第1シードのR・フェデラー(スイス)を3-6, 7-6 (7-4), 6-4の逆転で下す大番狂わせが起きた。

今大会には7度目の出場ながらも、3度のベスト8進出が最高成績であるフェデラーは「彼は終盤で信じられないプレーをしていたよ。ジュリアンが勝利を手にしたんだ。僕にもチャンスがあったはずだけど、僕はそれを逃してしまった。体調も良かったし、精神的にも良く出来ると思ったんだけどね。」と、敗戦に対し言い訳をしなかった。

この試合でフェデラーが第1セットこそ先取したものの、第2セット以降は息を吹き返したベネトーが世界王者に対し互角の戦いを展開、タイブレークの末にセットオールに追いつくと、ファイナルセット第4ゲームでブレークに成功したベネトーが王者の追撃を振り切り、1時間55分で大金星をあげた。

劇的な逆転勝利を収めたベネトーは「まるで魔法のようだ。この記憶は一生忘れないよ。応援してくれる歓声を聞いていると、その音がすごいんだ。こんな経験ができるなんて、全く信じていなかったよ。」と、興奮した様子で勝利の喜びを語った。

今大会では早期敗退を喫したフェデラーではあるが、裏を返せば、ロンドンで行われるツアー最終戦に向けて、他の選手よりも長い準備期間を得ることができた。「ロンドンでは良い結果を残せるようにしたいね。もう少し良いテニスが出来るような感じはしているんだ。」と語ったフェデラーは、「この大会の後に首をつったりはしないよ。」とジョークを言う余裕すら見せていた。

現役選手として最後のツアー大会に臨んでいたM・サフィン(ロシア)は、かつてのようにベースラインからのウィナー、ネットでの繊細なタッチ、そして強烈なファーストサーブをパリの観客の前に披露したものの、試合は第5シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)が6-4, 5-7, 6-4で勝利、サフィンがその12年のキャリアに幕を下ろした。

試合後に行われた引退セレモニーでサフィンは「彼を倒すチャンスは多くないことは分かっていた。だけど、とても良いプレーが出来たし、スコアも競っているし、チャンスもあったよ。」と満足気に語った。

今季のUSオープンで初のグランドスラム制覇を達成しているデル=ポトロは、3回戦で第10シードのF・ゴンサレス(チリ)と対戦する。ゴンサレスは、J・アイズナー(アメリカ)を7-5, 7-6 (7-3)のストレートで下し、3回戦に進出している。

第2シードのR・ナダル(スペイン)は、同胞のN・アルマグロ(スペイン)と対戦。第2セットでは5本のマッチポイントをアルマグロに握られたナダルだったが、それを全てしのぐと3-6, 7-6 (7-2), 7-5の逆転で勝利、3回戦に進出した。

試合後の会見でナダルは「次のラウンドに進めてとてもラッキーだね。悪いプレーだったけど勝てた。それが僕のキャリアにあるポジティブなことだし、良いプレーでなくても試合に勝つ能力を失わないのは大切なことだよ。」とコメントを残した。

ナダルは3回戦で、第14シードで同胞のT・ロブレド(スペイン)と対戦する。ロブレドは、T・ベルディフ(チェコ共和国)を6-4, 6-4のストレートで下し、3回戦に進出している。

この他の試合の結果は以下の通り。

N・ジョコビッチ(セルビア) (3) ○-× J・モナコ(アルゼンチン), 6-3, 7-5
A・マレー(英国) (4) ○-× J・ブレーク(アメリカ), 6-3, 6-7 (5-7), 7-6 (7-4)
R・ソデルリング(スウェーデン) (9) ○-× I・カルロビッチ(クロアチア), 6-4, 7-6 (8-6)
M・チリッチ(クロアチア) (12) ○-× L・クボット(ポーランド), 6-7 (3-7), 6-4, 6-2
R・シュティエパネック(チェコ共和国) (13) ○-× V・トロイキ(セルビア), 6-4, 6-0
G・モンフィス(フランス) (15) ○-× D・グエス(フランス), 6-4, 7-5
A・クレマン(フランス) ○-× T・ハース(ドイツ) (16), 5-7, 6-3, 7-6 (10-8)

今大会の優勝賞金は45万ユーロ。

(2009年11月12日11時42分)
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