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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会7日目の6日、女子シングルス4回戦が行われ、主催者推薦で出場の元女王K・クレイステルス(ベルギー)が、第3シードのV・ウィリアムズ(アメリカ)を6-0, 0-6, 6-4のフルセットで破り、ベスト8進出を決めた。
お互いに最初の2セットをベーグルで分け合うという出入りの激しい展開の中、ファイナルセットでは一歩も譲らぬ攻防が続き、ヴィーナスの犯したダブルフォルトをきっかけにしてブレークに成功したクレイステルスが、その後のヴィーナスの追撃をかわし、1時間42分で劇的な勝利を収めた。
「信じられませんでした。何と言っていいか分かりません。」と語るクレイステルスは続けて「特に最初の2セットは不思議な試合でした。だけど、第2セットを6-0で失った後、自分にこれから新しい試合が始まると言い聞かせました。」と試合中の心境についてコメントした。
今大会では史上初となるワイルドカードでの出場で8強入りを果たしたクレイステルス。また、過去の大会で2度の対戦があるクレイステルスとヴィーナスは、お互いに1勝1敗であったが、その対戦に勝利したほうが大会を制していた。
2007年にツアーを引退したクレイステルスはその後、長女であるジェイダちゃんをもうけ子育てに専念していたが、今年5月に行われたエキシビションに出場したことを契機に現役に復帰していた。また、クレイステルスが今大会に優勝すると、M・コート(オーストラリア)、E・グーラゴン=コーリー(オーストラリア)に続き3人目となる子持ち選手によるグランドスラム制覇となる。
今大会出場を前に、世界ランキングがつくのに必要な大会数にすら達していないクレイステルスは、1997年のヴィーナス以来となるノーシードでの決勝進出までに残り2勝に迫った。
試合後の会見でクレイステルスは「ツアーに復帰できて本当に嬉しいですし、私が現役だったときにトップだった選手たちが、いまだにトップとして活躍していることも嬉しいことです。また、若手選手達の台頭を目の当たりにすることも素晴らしいことです。こうやってスポーツの世代交代の渦中にいるのは、楽しいですね。」と、ツアーに復帰した手ごたえを語った。
第3シードのヴィーナスが敗退したことで、女子シングルスのトップ5のうち勝ち残っているのは第2シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)だけとなった。ディフェンディング・チャンピオンであるセリーナは、第22シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)を6-2, 6-0で一蹴、ベスト8に名を連ねた。
この他の試合では、第10シードのF・ペネッタ(イタリア)が第7シードのV・ズヴォナレーワ(ロシア)を3-6, 7-6 (8-6), 6-0の逆転で下しているほか、第18シードのN・リー(中国)が第26シードのF・スキアボーネ(イタリア)に6-2, 6-3で快勝、それぞれベスト8進出を決めた。
この結果、ボトムハーフの準々決勝ではクレイステルスとリー、ペネッタをセリーナがそれぞれ4強入りを争うこととなった。
今大会の優勝賞金は160万ドル。
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