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今月5月24日から2週間に渡って開催されるシーズン2度目のグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、賞金総額1615万ユーロ、クレー)は、レッドクレー(赤レンガの粉)で行われる大会として有名だが、そのセンターコートに移動式屋根を取り付ける計画が着実に進んでいる。
全仏オープンの約1ヶ月後に毎年開催されるウィンブルドンでは、例年悩まされ続けた雨によるスケジュールの変更や、試合の中断を少なくするために、数年前から移動式屋根をセンターコートに取り付ける工事が行われていた。完成に至った今年は、その屋根の元で大会が開催される初めての年となる。
仏テニス協会は2011年の完成へ向けて、現地水曜日に投票で建築家を選んだが、万条一致でマルク・ミムラム氏が選ばれた。ミムラム氏は1992年にパリのセーヌ川架かる『レオポール・セダール・サンゴール橋』や、最近では2004年にストラスブールのライン川にドイツへ渡る橋を手がけたり、その他スポーツ施設からオフィス、ハウジングに至るまで幅広い活躍を世界で見せている。
この計画は、会場となるローランギャロスのセンターコートへの設置はもちろんのこと、メインスタジアムから離れていないコートにも屋根が設置されると言う。
昨年も大会序盤の第2日目と第3日目に雨に見舞われ、スケジュールの消化ができなかった。大会第4日目で何とか予定していたスケジュールが消化され、男子ではR・ナダル(スペイン)が4連覇を達成し、その後8月に念願の世界ランク1位となり、女子ではA・イバノビッチ(セルビア)がグランドスラム初優勝を飾り、大会直後に世界ランク1位の座に着いていた。
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