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B・ボルグ(スウェーデン)以来の全仏オープン3連覇。そして、クレーコート81連勝。もはやクレーでは敵無しとなったR・ナダル(スペイン)は、今年もR・フェデラー(スイス)を脅かす存在として、世界ランク2位に相応しい成長を続けている。
今年は2005年から続いていたクレーコートでの連勝をハンブルグ・マスターズ決勝でフェデラーに止められたが、その後の全仏オープンでは初出場の2005年から続く不敗記録を守り、見事ローランギャロス3連覇達成。3連覇は1978-81年に4連覇したボルグ以来で、フランス在住者以外に門戸を開放した25年以降では2人目。このタイトルの通算3勝は6勝のボルグ、4勝のA・コシェに次ぐ3位タイとなった。
また、フェデラーの庭ともいえるウィンブルドンでは、スペイン勢として初めて2年連続の決勝に進出し、芝の帝王を相手にフルセットを演じ、窮地に追い込む健闘を見せた。
このようにクレーと芝のコートで行われた四大大会では決勝に進んでいるが、ハードコートで行われる全豪オープンとUSオープンではともに準々決勝で敗退。しかし、ナダルは今季クレーとハードで30勝以上をあげたただ1人の選手で(クレー31勝1敗、ハード31勝12敗)、オールコートでの強さを身につけてきた。この背景には、得意のストロークやカウンターショットだけでなく、サーブ&ボレーを取り入れるなど、攻撃的なプレーを増やしたことが挙げられるだろう。
また、男子ではフェデラーとN・ジョコビッチ(セルビア)を抜いて、ただ1人シングルスの勝利数を70の大台に乗せて(70勝15敗)、フィジカル面での強靭さも身に着けてきた。今年後半には、膝の怪我に悩まされたが、「選手生命を危機に晒すものではない」と語っている。
2005年7月25日に初めて世界ランク2位に就いたナダルは、今年もランキングでこそフェデラーに追いつけなかったが、1973年に始まった同ランキング・システムで史上初の3年連続2位となった。スポーツに「もしも」は禁物だが、もし同時期にフェデラーが居なければ、男子ツアーはナダルの天下となっていただろう。
また新たなライバル、ジョコビッチの登場もあった。1歳違いの2人は今年7回対戦し、通算5勝2敗でナダルが勝ち越しているが、王座奪取に向けて来年の戦いがますます厳しくなって来るのは間違いない。
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